小林 |
「今日も
特に何もない1日やったな」
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北小岩 |
「先生、まだ今日は
始まったばかりでございます」
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小林 |
「そうともいえるな」
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北小岩 |
「澄んだ心で
町を見まわしてみましょう。
何かが始まるはずです」
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小林 |
「お前、今日はやけに積極的やな」
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北小岩 |
「一日一日を意義のあるものに
したいと思っております」
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ふわ〜
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北小岩 |
「ちらしが空を舞っております。
こういう出会いにこそ、
ヒントが隠されているに
違いございません」
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ダダッ!
シュッ
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北小岩 |
「確保いたしました」
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小林 |
「むっ!
お前、手元をよく見てみろ」
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北小岩 |
「あっ!」
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べちゃ
ちらしは犬の散歩をしていた人が
フンを始末する際に使い、
それが舞ってしまったものらしい。
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小林 |
「これを運の尽きととらえるか、
運がついたととらえるかで、
その先が決まってくるわな」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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どこかで拾ってきたような先生の言葉に、
うなずく必要などない。
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北小岩 |
「先生、
隣の隣の隣の町に、
女性専用ボウリング場が
できたそうです」
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小林 |
「女性専用というところが、
俺たちの琴線に触れるな」
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北小岩 |
「スペクタクル体験募集と
書かれております。
行ってみましょう」
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ボウリングに関しては昨年一月、
二人はちんちんの危機に遭遇しているのだが、
なぜかそういうことにはめげない。
価値があるとも思えない不屈の魂だけは、
評価してもよいのかもしれない。
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小林 |
「やっとるな」
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想像通りというべきか、
レーンには人型の穴があり、
イケメンが数人全裸で入っている。
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とんで
もなく
ミニ
スカの
女 |
「じゃあ、タマ転がすわよ」
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ごろ〜ん
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とんで
もなく
ミニ
スカの
女 |
「あっ、
スカートがめくれちゃった!」
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どうやらノーパンらしい。
男たちのピンが起立し、
ボールがイケメンのポールにぶつかった。
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とんで
もなく
ミニ
スカの
女 |
「やった!」
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とんでもなくミニスカの女は、
ボールを当てたイケメンと外に消えていった。
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小林 |
「なるほどな!」
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北小岩 |
「わたくしたちのためにあるような
システムでございますね」
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小林 |
「次は俺たちの番やな!」
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先生と北小岩くんは
穴に仰向けに入っているイケメンたちを
追い払った。
こういう時に現れるのは
アマゾネス軍団の方々やマッチョな方たちだが、
参加している女性たちが「ガター!」と叫ぶと、
やはりマッチョな方たちが現れ、
二人を左右のガターの溝に配置した。
もちろん、下半身はむき出しにされている。
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他の
ミニ
スカの
女A |
「私たちのボウリングが
けがれるわね」
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他の
ミニ
スカの
女B
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「投げる必要ないわ。
ただ落としましょう!」 |
ミニスカたちが次々とボールを持って
二人のそばに行き、
おそまつなピンをめがけて落としまくった。
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小林&
北小岩 |
「うげげ〜〜〜!」
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小便用のホース以外に使われることのない
二人のイチモツだが、
このような仕打ちばかりを受けても、
瀕死の重傷から這い上がってくる。
とてつもなく強靭であることだけは
間違いなさそうである。 |