す〜 す〜
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北小岩 |
「秋の空気は
気持ちいいでございます。
胸いっぱい吸いこみましょう」
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小林 |
「そやな」
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す〜 す〜 す〜 す〜
「くっ、くせえ!!」
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小林 |
「誰や!
深呼吸しとる時に
一番聞きたくない言葉を
のたまいやがったのは」
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ばたっ ぴくぴく
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北小岩 |
「『くせえ!!』を発した
男の人が倒れました」
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だだだだっ
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小林 |
「怪しいヤツが
走って逃げたな」
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北小岩 |
「ともかく助けましょう」
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びゅん
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北小岩 |
「ぴくぴくされているようですが
どうされましたか」
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「むしゃくしゃすることがあってね。
『しゃらくせえ!!』と
吐き捨てたんだ。
そうしたら突然
2メートルぐらいあるヤツが現れ
タックルされて倒された。
それから
耳のそばでつぶやかれ・・」
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北小岩 |
「何をでございますか」
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「『しゃらくせえ』と
『おならくせえ』は違うんだよ。
『おならくせえ』はこうなんだよと
やさしく言って。
いきなりパンツを下げて
生の肛門を俺の鼻にくっつけ
とてつもなくくせえ屁を
こきやがって」
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北小岩 |
「それで
卒倒してらっしゃったのですね」
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「それだけじゃないんだ。
そいつが
『屁ッツ・ダ〜〜〜ンス!』
と叫んだら
屁が鼻の奥で
ブレイクダンスを始めたんだよ」
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北小岩 |
「そうなのでございますか!
だから
痙攣されていたのですね」
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小林 |
「アホくせえ話やな」
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ど〜ん
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小林 |
「なんや!」
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いきなりタックルされ先生は吹き飛んだ。
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2メー
トル
ある男 |
「『アホくせえ』と
『おならくせえ』は
違うんだよ。
『おならくせえ』は
こうなんだよ」
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やさしくつぶやくとパンツを下げ
肛門を先生の鼻につけた。
ぷ〜よよよよよよよよよよ〜ん
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小林 |
「くっ、くせえ!」
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2メー
トル
ある男 |
「屁ッツ・ダ〜〜〜ンス!」
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クルクルクル
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小林 |
「ヤバい!
屁が
ブレイクダンスを・・・」
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ぴくぴくぴく
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北小岩 |
「先生!
大丈夫ですか!!」
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『しゃらくせえ』と『おならくせえ』は
確かに違う。
『アホくせえ』と『おならくせえ』も
確かに違う。
しかし、なぜそれで
とてつもなくくせえ屁を嗅がされたあげく、
屁のブレイクダンスまで
くらわねばならないのか。
今後も2メートルある男から目が離せ、
もとい屁が離せないであろう。 |