金出 |
「一生の不覚です。
妻が帰宅し入室してきた時、
私は下帯をゆるめ
袴の脇から出したイチモツを
むんずとつかんでおりました」 |
小林 |
「左手にはノーカットの結合写真。
なお悪いことに、
イチモツは朝起ち状態で
そそり立っていたそうや。
これから金出はんが
家庭内で威厳を保っていくのは、
ちょいと難しい状況に
なってしまったんやな」 |
北小岩 |
「それは御難でした。
わたくしの友人も、
先頃おかあさんに現場を目撃されたそうです」 |
小林 |
「そうか。
実は俺の親戚も、おばあさんに
フィニッシュの瞬間を見られたと
嘆いておった。
そのような屈辱が頻出しとるのは、
やはり日本が
平和ボケになってしまった証拠やな」 |
北小岩 |
「オナニーにも平和ボケがあるのですか!」 |
小林 |
「もちろんや。
戦後58年、平和な日本で
緊張感のないオナニー生活を
享受し続けてしまったために、
日本男児は有事に対応できなくなったんや」 |
金出 |
「それを防ぐ手立てはありますか?」 |
小林 |
「今日はその道の専門家を招いておる。
そろそろ到着する時間やが」 |
その時おもむろにふすまが開かれ、
おちんちん模様の迷彩色の服に身を包んだ
やけに日焼けした男が入ってきた。 |
小林 |
「すでに我が家に潜伏していたとは・・・。
さすがですな。
こちらがオナニー自衛隊、
通称自慰衛隊所属の
間酢守(マスまもる)はんや」 |
間酢 |
「いいマスかいてマスか?
それにしても昨今の男の権威失墜は
嘆かわしいばかりです。
女にオナニーを見られた男は
一生頭が上がらないばかりか、
チンチンも上がらずに
ナメられてしまいます。
口でナメられるのは心地よいですが、
頭でナメられるのはいかんですね」 |
金出 |
「ところでオナニー自衛隊というのは
どのような活動をしているのですか?」 |
間酢 |
「あらゆる有事を想定し
日夜厳しい訓練を積み重ねています。
例えばオナニーの最中に
女が侵攻して来た場合、
着がえをしていたと
錯覚させる必要があります。
しかし、イチモツが天井を向いていたら
言い訳できません。
そこで何事もなかったかのように
一瞬で萎えさせパンツにおさめることが
重要になってきます。
チン立て伏せと呼ばれる訓練ですが、
1日に100セットは行ないますね」 |
北小岩 |
「でも、もし女性が入ってきた時に、
エロ本を広げていたらどうするのですか?」 |
間酢 |
「飲み込みます。
人間は鍛えるとかなりのところまで
無謀なことができるようになるんですよ。
私などはエロ本を飲むと
胃が興奮するレベルにまで
到達していますね。
でも、もう少しで
フィニッシュを迎えそうな時に
無理やり止めるのは断腸の思いです。
そこで
しごきを続行したまま匍匐前進したり、
屋外へ退避したりする技も
マスターしています。
外で見られても支障のないよう
私のイチモツは迷彩色に塗ってあり、
陰毛の部分には芝生を植えてあるんですよ」 |
|
北小岩 |
「・・・」 |
間酢 |
「万全を期しているとはいえ
それでも抜き差しならない事態に
追い込まれてしまった時には、
威嚇射撃を行ないます。
股間の25式ロケットランチャーから、
女の瞳孔目がけて白い実弾を発射。
ひるんだすきに逃走です。
オナニーを見つかった時、
何が辛いかといえば、
あの何ともいえない沈黙と
よそよそしい態度を取られることが
苦痛なのです。
ですが射撃しその場から逃げ切れば、
女もこの男は窮地に陥っても
自分で道を切り開いていける
逞しさがあると感服します。
その後も女とイーブンの立場で
交渉することができるのですね」 |
小林 |
「なるほど、完璧や!
どうでっか、金出はん。
オナニー自衛隊に体験入隊してみまへんか?
私と北小岩は入隊を決めました」 |
金出 |
「そうですね。
私も入ります。
これからは気を引き締め、
なんとか亭主関白の地位を
奪還したいですからね」 |
間酢 |
「気を引き締めると同時に、
お互いイチモツも
引き締めていきたいものですな」 |
金出
小林
北小岩
間酢 |
「あはははははは」 |
オナニー自衛隊などという馬鹿げた組織に所属しなくとも、
各自が細心の注意を払って
オナニーにいそしめばよいだけの話だろう。
だいたい大の大人が4人も集まって、
くだらないオナニー談義で喜んでいること自体が、
日本の平和ボケの最たるものであろう。 |