KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百七拾七・・・サバイバル

す〜っ

北小岩 「心地よい風でございます」

り〜ん

北小岩 「虫の音でございます」

り〜ん り〜ん

北小岩 「だいぶ近くで
 鳴いているようでございます」

りりりりりり

北小岩 「非常事態でございましょうか」

むずむず

北小岩 「ふんどしの中が
 こそばゆいでございます」

ごそごそ

北小岩 「あっ!
 鈴虫さんは、
 わたくしのふんどしの中で
 鳴いていたのでございました」

鳴いていたのではなく、叫んでいたのであろう。

小林 「お前今、
 金玉をいじっとったやろ」
北小岩 「そうではございません。
 鈴虫さんが
 わたくしのふんどしの中で」

ぴょ〜ん

小林 「出てきたな。
 極度のイカ臭さから、
 よくサバイバルしたもんや」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「サバイバルといえば、
 これから町はずれの森で
 サバイバル教室が行われるらしい」
北小岩 「鈴虫さんを見習って、
 参加してみましょう」

二人は各自陰毛を抜いて、
その痛さを動力に森まで走ろうと思ったが、
よくよく考えてみたら
そんなことをする必要もないので、
そのまま歩いていった。

講師 「ではおちんちんを出してください」
北小岩 「ここはサバイバル教室では
 ないのですか」
講師 「おちんちんの
 サバイバル教室です。
 森にチン食い蛇を放っています。
 サバイバルはあくまで、
 自分との戦いです。
 自力で凌いでください」

ぎろっ

北小岩 「チン食い蛇が
 わたくしたちのチンを
 睨んでおります!」

ダダッ

弟子はダッシュして
長さ20センチほどのカシワの葉を
二枚拾うと、ちんちんの両サイドにつけ、
あたかも羽の生えた妙な生き物の装いにした。

チン食い蛇は驚き、のけぞる。
御しやすそうな先生の
小さなちんちんに的をしぼった。

講師 「まずいな。
 これを使って!」


手に持っていたオイルとライターを
先生に投げる。

小林 「一か八かや!」

ぼっ

小林 「うお〜!」

先生は陰毛を燃やした。
蛇は火を恐れ逃げたが、
先生の股間の小さな小さな蛇は逃げ遅れ、
サバイバルできませんでした。
 

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2017-09-24-SUN

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