北小岩 |
「わたくしは生まれてから
一度も尊敬されたことが
ございません」
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小林 |
「ほう」
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北小岩 |
「何も特技がないからで
ございましょうか」
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小林 |
「若い頃から
ひたすら続けていることは
ないんか」
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北小岩 |
「ひとつだけございます」
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小林 |
「言わんでもわかるが、
一応言うてみい」
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北小岩 |
「オナ」
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小林 |
「それ以上言わんでええ。
尊敬というものは、
難しい一面を持っとるな」
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北小岩 |
「人様が
とてもできないようなことが
できると、
尊敬されるのではないですか」
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小林 |
「そうとも限らんな」
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北小岩 |
「特技を持ちながら
尊敬されないのは、
残念でございますね」
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小林 |
「ちょうど今日、
川向うで凄いヤツが集まる
イベントがある」
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北小岩 |
「ぜひ、参りましょう」
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二人がダッシュして川に向かうと。
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北小岩 |
「一部がせき止められ、
小さな池になっております」
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小林 |
「もっと近づいてみんとな」
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タッタッタッ
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北小岩 |
「全裸の男の人が
入っていきます」
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バシャ
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小林 |
「魚が入れられたな」
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北小岩 |
「ピラニアでございます!」
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ピラニアは男のちんちんをギロリと睨むと、
全速力でちんちんに襲い掛かった。
クルッ
男が向きをかえると。
ぶっ〜〜〜!
水面が数十センチ盛り上がった。
プカーッ
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北小岩 |
「ピラニアをおならで
退治いたしました!
凄いでございます」
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小林 |
「確かに凄い。
誰もができることやない。
だが、
お前はヤツを尊敬するか」
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北小岩 |
「いえ。
尊敬ということとは
まったく違うと思います」
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小林 |
「あそこに
全裸の双子の男たちがおる」
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北小岩 |
「二人が玉金を
左右に振りだしました」
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キンキンキン
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北小岩 |
「玉金がぶつかるたびに、
大きな音がいたします!」
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男双子 |
「ジャパニーズクラッカー!」
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小林 |
「アメリカンクラッカーの
ようやが、
確かにジャパニーズやな。
俺にはとてもできない
凄技やが、尊敬できるか?」
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北小岩 |
「凄まじい能力だとは
思うのですが、
やはり尊敬するかといえば
違う気がいたします」
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そうですね。
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