KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百七拾参・・・線香の上

ざっざっざっ

小林 「先週行った寺は、大変やったな」
北小岩 「イカ臭いなんてものじゃ
 ありませんでしたね。
 あれっ、
 以前あったお寺が壊され、
 新しいお寺ができております」
小林 「むっ、
 なんやこの香りは!」
北小岩 「下半身がむずむずしてまいりました」

ボッキ!

ボッキ!

ボッキ!

小林 「見ろ!
 境内におる男たちの股間が
 膨らみ始めたで」
北小岩 「どういうことでございましょうか」
小林 「あそこに坊さんがおるから
 聞いてみろ」
北小岩 「かしこまりました。
 お坊さまお坊さま、
 このお線香の香りは
 何でございますか」
お坊さん 「これは線香ではございません」
北小岩 「そうなのですか」
お坊さん 「線香より10倍価値があり
 淫靡な香りがいたします」
北小岩 「と申しますと」
お坊さん 「お線香(おせんこう)ではなく、
 お万香(おまんこう)です」
北小岩 「なんと!」

小林 「どうりで男らのちんぽが
 巨大化しているはずや。
 北小岩もそやろ」
北小岩 「はい。
 しかし、先生は
 大きくなっていないようですね」

小林先生が般若の形相に変わっていく。

北小岩 「はっ!
 申し訳ございません。
 先生のブツが
 大きくなっていたことに、
 まったく気づきませんでした」
小林 「まあええ」

にゅるにゅるにゅるにゅる

小林 「なんかいやらしい音がせんか」
北小岩 「あそこをご覧ください」
小林 「変な木魚やな」

にゅるにゅるにゅるにゅる にゅるりっ

小林 「ちんちん型のバチが
 穴の中に入った!」
お坊さん 「これは木魚ではなく、
 万魚(まんぎょ)です」


その光景はとてもいやらしく、
お万香で興奮させられた男たちの中には、
昇天してしまうものが続出した。

それにしても先生の町には、
ろくなお寺がないようである。

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2015-09-27-SUN

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