「ふう、やっと草むしりが終わりました。
夏の間は半ズボンの裾から蚊が入ってしまい、
玉を攻撃されてたまらないので、
落ち着いてできませんでした。
ひと休みして、よっちゃんイカでも」
ぶにょ〜ん ぶにょ〜ん
「何の音でございましょうか?」
ふにゃち〜ん ふにゃち〜ん
「音が変わりました。
わたくしよりも、
先生にふさわしい音でございます」
異様なサウンドを的確に分析したのは、
弟子の北小岩くんであった。
ぼっき〜 ぼっき〜 ボン!!!
「尿瓶型の未確認飛行物体が現れ、
69メートル先に墜落いたしました!」
「何や。
尿瓶型のジョッキで、乾杯でもしとるんかい」
耳を塞ぎたくなる
しょ〜もないセリフで登場したのは、
俗称・恥垢先生であった。
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北小岩 |
「そうではございません。
超宇宙研究所に
UFOが落ちたのでございます」 |
小林 |
「そうか。
ついにこの日が来てしまったか。
地球も彼らに侵略されてしまうんやな。
仕方ない。
行ってみるか」 |
二人は五体投地もどきの動作で、
研究所に向かった。
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北小岩 |
「とんとん、入ってますか」 |
研究所員 |
「入ってますよ。
でも、入っていいですよ」 |
大便所のようなやりとりの後、
師弟は入館を許された。
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小林 |
「侵略をたくらむ宇宙人が
乗り込んできてしまったようやな」 |
北小岩 |
「宇宙人さんは、どこなのですか」 |
研究所員 |
「ああ。
そこの尿瓶の中でのびてますよ」 |
覗き込んでみると。
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小林 |
「これが・・・」 |
先生が絶句したのも無理はない。
体長20センチほど。ふんどし状の物の脇から、
らっきょうのようなブツが、
だらしなくこんにちはしている。
侵略者と言うには、あまりにカッコ悪すぎる。
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研究所員 |
「侵略がなんとかとおっしゃってましたが、
そんな大層なものではなく、
円盤の操縦レバーで
イチモツを打ってしまい、
気絶して墜落したようですよ」 |
北小岩 |
「気を失ったままでございますね。
どういたしましょうか」
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小林 |
「お前の鞄に、天狗のお面が入っていたな。
その鼻で、浣腸してみい」 |
宇宙人の肛門の奥にむけ、鼻をぐりぐり進ませる。
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宇宙人 |
「うお〜〜〜〜〜!チュ〜ジン!!」 |
北小岩 |
「目を覚ましました。
あなたは天狗浣腸が苦手なのですか」 |
宇宙人 |
「おしりの穴が敏感なんだっチュ〜ジン」 |
研究所員 |
「おしりの穴といえば、
ぎょう虫はどうだい?」 |
所員はパンツを下ろすと、
宇宙人に肛門を見せつけた。
そこからは、にょろりとぎょう虫が顔を出していた。
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宇宙人 |
「こわ〜い!!
エイリアンだ〜〜〜〜チュ〜ジン!」 |
自分がエイリアンのくせして、おびえだした。
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北小岩 |
「他に怖いものはあるのですか」 |
宇宙人 |
「万力こわ〜い〜〜〜チュ〜ジン!!」 |
幼少の頃、地球に遊びに来た時に、
友だちとふざけてイチモツを
万力の金口に挟んでいた。
友だちがクルクルと回して締めてしまい、
あやうく大切なものを失うところだったらしい。
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小林 |
「だらしない宇宙人やな。そや」 |
先生が弟子に耳打ちをする。
弟子はうなずくとパンツを下げ、
そばにあったガラスを玉金に押し付けた。
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北小岩 |
「ほら、本物のエイリアンでございます!」 |
宇宙人 |
「こわ〜いいいいいいいい〜〜〜
チュ〜ジ〜〜〜ン!!!」
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ショックのあまり気絶してしまった。
地球を征服しようとする宇宙人が、
どこかの星で機をうかがっているかもしれない。
しかし、このようにしょ〜もない宇宙人も
数多存在するであろうことは、
頭の片隅に置いといた方がよさそうな気もします。
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