KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百六拾六・・・虫の音のようだが

小林 「今年の夏の暑さは、
 半端やなかったな」
北小岩 「残暑もきつうございました」
小林 「バターが溶けるように、
 金玉が溶ける気がしたな」
北小岩 「下半身にも厳しい夏でございました」
小林 「それでもいつしか秋は来る」
北小岩 「やはりギンギンぎらぎらの中で
 風流を感じるのは難しいですから」
小林 「そういう意味でも、
 秋は俺たちの季節やな」
北小岩 「久しぶりに一
 句詠みたい気分でございますね」
小林 「昨年はどんな句を詠んだんや」
北小岩 「え〜と、確か
 『名月や どこか金玉に 似てますね』」
小林 「まったく風流とはいえんな。
 他には」
北小岩 「え〜と、
 『秋茄子や わたくしのイチモツと
  背くらべ』」
小林 「あかんな。
 風雅な場所に身をおいて、
 一から出直しやな」
北小岩 「風雅な場所といえば、
 山麓の虫の音ポイントで
 ございましょうか」
小林 「そやな。
 あそこでじっくりと美音を堪能して、
 詠んでみようや」

先生の住む町のはずれには小さな山があり、
多種多様な虫が美声を響かせているのである。

チンチロリン チンチロリン

小林 「見事や。
 一句できそうやろ」
北小岩 「そうでございますね」

チンチン カスカス チンチン カスカス・・・

小林 「なんや、今の鳴き声は!」
北小岩 「消え入るような、
 儚い響きでございました。
 あっ、草の陰に
 チンチンを出している男がおります」
小林 「たいしたことのないイチモツから、
 鳴き声が聴こえとるな。
 お前、どうしたんや」
チンチン
が鳴く男
「実は三年前の秋、
 チンチンの小ささをなじられ
 にふられたんです。
 それ以来、この季節になると
 鳴くようになってしまい・・・。
 みるにみかねて、
 草むらで思いっきり
 鳴かせてあげているんです」

ケツケツ アナアナ ケツケツ ウウウ・・・

小林 「またもやさみしい調べや」
北小岩 「あそこの方が、
 パンツを下げて肛門を
 天にむけております」
小林 「なんとなく想像がつくが、
 きさまは何があったんや」
ケツの
穴が
鳴く男
「二年前に彼女から、
 ケツの穴の小さい男なんか
 消えなと言われ、
 それ以来ケツの穴が
 鳴くようになって・・・」

虫の音と思って聴いているものの中に、
チンチンやケツの穴の鳴き声が
混ざっているかもしれません。
見つけても、そっとしといてあげましょうね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2013-09-08-SUN

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