北小岩 |
「図書館には
いろんな絵本が
ございますね」
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ぱらぱら
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北小岩 |
「分福茶釜でございますか」
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ぱらぱらぱら
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北小岩 |
「狸さんご活躍ですね。
あははは」
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小林 |
「お前が
エロ本以外を読んでるのは
珍しいな」
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北小岩 |
「あっ、先生」
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小林 |
「狸の金玉八畳敷きというが、
お前の金玉は何畳敷きや?」
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北小岩 |
「わたくしの
金玉風呂敷きでございます」
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小林 |
「神に誓えるか」
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北小岩 |
「申し訳ございません。
わたくしの金玉
2センチ四方でございます」
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小林 |
「うむ」
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北小岩 |
「おとぎ話が
伝承されているところは
いいですね。
この町に伝わる昔話は
ないのですか」
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小林 |
「あるな」
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北小岩 |
「いったいどのような
おとぎ話が」
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小林 |
「かくれんぼや」
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北小岩 |
「ぜひお聞かせください!」
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小林 |
「お奈良時代から
口頭伝承されとる」
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北小岩 |
「おなら時代が
あったのですか」
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小林 |
「この町では
奈良時代最後の年が
お奈良時代やったんや」
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北小岩 |
「それはいいとして、
先をお聞かせください」
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小林 |
「お奈良時代に、
ちんちんの子どもたちが
かくれんぼをしとった」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「ちんちんの子ども、
略してちん子たちは
見つからんように、
からだを小さく小さくして
隠れとった」
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北小岩 |
「光景が
目に浮かんでまいります」
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小林 |
「毎日毎日かくれんぼをして、
毎日毎日からだを
小さく小さくしとった」
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北小岩 |
「いやな予感が
してまいりました」
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小林 |
「ちん子たちは
小さくなることだけが
得意になってしまってな」
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北小岩 |
「ええ」
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小林 |
「大人になっても、
いざという時に
小さくなってしまうように
なったんや」
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北小岩 |
「げげっ」
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小林 |
「この町に伝わる
おとぎ話の教訓は、
子どものちんちんは
かくれんぼをしては
いけないというこっちゃな」
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珍しく役に立つという気もしますが、
やっぱりどうでもいい話という気もいたします。 |