小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。

その参拾壱・・・穴

出口の見えない不況。磐石を誇った日本型システムの崩壊。
その背後には、日本征服を企むあの恐ろしい組織が
あるに違いない。

小林   「なあ北小岩、『虎の穴』って知ってるか?」
弟子 「タイガーマスクに出てきましたね。
 ミスターXを首領とし、次々に死の使者を
 送り込んでくる恐ろしい組織です」。
小林 「そうや。だがな、
 実はもっと恐ろしい組織があったんや。
 それが今、動き出している」。
弟子 「何ていう名前ですか?」
小林 「聞いて驚くな。その組織はな、
 『ケツの穴』というんじゃい!!」
弟子 「なんと!」
小林 「首領はミスターSEXという男や。
 今日、タイガーはんが家に来てくれる。
 それで『ケツの穴』の企みについて
 対策をこうじようと思う」。


ピンポーン!

タイガー 「こんにちは。タイガーマスカクです」。
小林 「タイガーはん、おひさしぶり」。
弟子 「タイガーマスカク? カが余分じゃないですか」。
小林 「まあ、ええやないか。
 この方はタイガーマスクよりかなり弱いんやが、
 れっきとした正義の味方や。
 だがな、興奮してくるとついマスを・・・」。
タイガー 「先生、その話は! 
 それよりも『ケツの穴』のやつら、
 ついに便器用小型トランポリンを
 開発したそうです」。
弟子 「何ですか? 便器用小型トランポリンって」。
小林 「便器の中に密かにセットしておくトランポリンや。
 これがつけられているのに気がつかずクソすると、
 トランポリンでクソがはねあがり
 ケツにべったりや」。




弟子 「それじゃ安心してクソができません!
 マスカクさん、他にはどんなものがあるのですか」。
タイガー 「ウォッシュレットの先に取り付けて、スイッチを押すと
 金玉にパンチを繰り出してくる
 パンチングウォッシュレット。
 運が悪いと金玉がノックアウトされます」。




小林   「心理攻撃にも長けてるで。
 例えばカップルがホテルに入る。
 男がフィニッシュの頃を見計らい『お客様、時間です』
 という電話をかける。それを何度もしつこく続けるんや。
 そうすると、その男は電話がかかってくるだけで
 いけなくなってしまう。
 『パブロフの竿』という恐るべき技や」。


「うほっほっほっ」。
その時、電信柱の陰から不気味な声が鳴り響いた。

タイガー 「その声はミスターSEX! 
 おのれ! 今日こそは絶対に倒してやるぞ!」
ミスター
SEX
「俺を倒すだと? 69年早いわ! 
 俺に挑む前にこのフランクフルトを食ってみろ。
 お前のと同じ長さ、同じ太さにしてある。どうだ!」
タイガー 「くっ、食えない! 
 これを食ったら、共食いになってしまう」。
小林 「タッ、タイガーはん・・・」
ミスター
SEX
「思い知ったか! 
 お前らの知らないもっと恐ろしいことを、
 百八ほどたくらんでいるぞ。うほっほっほっ」。
弟子 「きっ、消えた!」
小林 「タイガーはん、ケツの穴のやつら
 日本中にすでに潜伏していて、
 総攻撃を仕掛けてくるに違いあらへんな」。
タイガー 「そうですね」。


悪の結社『ケツの穴』は、次々と恐ろしい使者を
送り込んでくるだろう。
果たしてタイガーマスカクは、
やつらを倒すことができるのか。
長く厳しい戦いになりそうだ。
『ケツの穴』の動きについては詳細が入り次第
またご報告します。
まずはみなさまも、大便をする時に
トランポリンがセットされていないか
くれぐれもご確認の上、脱糞してください。
そして、私たちと共に戦っていきましょう。

1999-07-02-FRI

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