ギランギラン
「あちちちでございます。
もうすぐ夏でございますね」
「すけべおじちゃん、ぼくたちとあそぼうよ」
「と申しましても、わたくし、
こう見えて雑用をたくさんこなさねばならぬ
身なのでございます」
「だいじょうぶだよ、
すけべおじちゃんがいなくても、
まったくなんのさしつかえもないとおもうよ」
「君たち、
まずそのすけべおじちゃんという呼び方を、
真心おにいさんに改めていただけませんか。
そして、
なんのさしつかえもないかどうかでございますが、
たまにさしつかえることもあるかと存じます」
町の子どもたちから、
己の存在について図星を指されて動揺を隠せないのは、
弟子の北小岩くんであった。
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小林 |
「何やお前、
おさなごたちにからまれとるんか」
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北小岩 |
「あっ、先生。
そういうわけではございません」
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子どもA |
「そうだ、イカ臭おじさんも、
いっしょにあそぼうよ」
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小林 |
「何っ!
お前らみたいな糞ガキと」
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子どもB |
「あそこをみてよ。
ぼくたち、
あのきれいなおねえさんたちと
あそんでるんだよ」
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子どもA |
「せっかくだからとおもったんだけど、
まあいいか。それじゃ」
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小林 |
「君たち、待ちなさい。
俺もそろそろ、
君たちと戯れるのもいいかと
思っとったんや」
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先生の心変わりには、必ずと言っていいほど、
エロが触媒となっている。
今回ももちろん。
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小林
(小声で) |
「なあ北小岩、
あそこでブランコに乗っている
ミニスカートの女たちを見てみろ」
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北小岩
(小声で) |
「しかと見届けております。
一人はパンティが
ちら見えしておりますが、
もう一人は黒っぽいものが。
間違いなくノーパンかと思われます」
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小林 |
「さあ、君たち、
あのお姉さん方を混ぜて、
遊ぼうやないか」
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お姉さんA |
「一緒に遊んでいただけるんですか。
うれしい。
じゃあさっそく、
すべり台でちんちん電車をしましょう」
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小林
(小声で) |
「聞いたか。
俺たちの魅力に負けて、
向こうから鎌かけてきおったな」
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お姉さんB |
「早く早く」
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小林 |
「まず俺が行くわ」
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先生がすべり台に上がると、
パンティがちら見えしているお姉さんが
先生を座らせ、後ろからしがみついた。
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お姉さんB |
「行くわよ!」
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すべり台には油が塗ってあるらしく、
二人は猛スピードで下降した。
キーン!
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小林 |
「うぐっ」
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すべり台の下方に設置されていた鋼鉄の棒が、
先生の金的を捉えた。
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お姉さんA |
「次はあなたね!」
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北小岩くんは長いシーソーの端っこに座らされ、
もう方側にお姉さん二人と子どもたち、
そして重りが載せられた。
シーソーは大きく傾き、弟子は上空へ。
手で握っていた鉄の棒が外れ、
シーソーにも油が塗ってあるらしく、
猛スピードで下降した。
待ち受けていたのは、鋼鉄の棒だった。
キーン
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北小岩 |
「ぎょわ!」
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師弟は股間に深い傷を負った。
なぜ、お姉さんたちと子どもらが手を握って、
師弟撲滅に走ったのかは謎である。
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