KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百弐拾壱・・・認証

小林 「久しぶりに駅まで歩いてみるか」
北小岩 「かしこまりました」

てくてくてく

小林 「むっ!
 地中からSOSが出とる」
北小岩 「どういうことでしょうか」
小林 「エッチなものが
 俺に助けを求めとる。
 ここを掘ってみい!」
北小岩 「はい」

ざっざっざっ

北小岩 「あっ!
 パンティが埋まっております」


じろじろ

 

北小岩 「これは使用済みパンティに
 違いございません!」
小林 「うむ」


本題はそこではないので話を先に進めよう。

小林 「駅に人だかりができとるな。
 ストリーキングかもしれん」
北小岩 「男性でしたらスルー。
 女性でしたら
 目を双眼鏡にですね」
小林 「おやっ?
 残念ながらそうやないな。
 改札に何か設置されとる」
北小岩 「顔認証システムでは
 ないでしょうか」
駅長 「惜しいですね!
 あれは顔認証ではなく
 チン認証です」
小林 「各自チンチンを登録しておき
 認証するんか」
駅長 「そうです。
 このシステムがあれば
 いちいちスマホや
 ICカードを使わなくても
 スイスイ通れます」
北小岩 「みなさまスムーズに
 入っていきますね」

ボッキ〜ン! ブ〜!!

北小岩 「あの男の人が通ろうとした時、
 警告音が鳴り
 二つの扉がしまって
 閉じ込められました」
小林 「お仕置き隊の女たちが駆けつけ
 羽交い絞めにして
 警備室に連れてったで!」
駅長 「あの方は朝勃ちしたまま
 通ろうとしてしまったのですね」
北小岩 「そんなことまで
 わかってしまうのですか」
駅長 「認証システムは
 最先端研究所の女性たちが
 つくりました。
 勃起には特に厳しく、
 ちんちんが1ミクロンでも
 上を向いたら
 感知してしまうのです」
北小岩 「なんと!」

小林 「連れていかれたヤツは
 どうなるんや」
駅長 「どれくらい膨張して
 どれぐらい角度をつけているかで
 罰金の額はかわってきます。
 さっきの方は
 かなりもっこりしていたので、
 罰金69000円+金蹴り三回
 でしょうね」
小林&
北小岩
「・・・」

改札通過時、
もし毎日股間を膨らませてしまっていたら、
69000円×30日で月に207万円、
年に2484万円もとられた上に
金玉を1095回蹴られてしまう。

くわばらくわばら。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2022-05-29-SUN

BACK
戻る