KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百拾弐・・・時計屋さん

かゆかゆ〜

北小岩 「おちんちんが
 かゆいでございます」

ぽりぽり

北小岩 「ということは、
 今は午後1時17分で
 ございましょうか」

ちんちんがかゆいとなぜその時間なのか、
よくわからない。

北小岩 「1時17分ですと、
 イイナと読めますね。
 おちんちんがかゆいことは、
 いいこととは限りません。
 となりますと、
 1時18分でございましょうか」

ぽりぽりぽり

北小岩 「1時18分ですと、
 イイヤと読めますね。
 イイナに比べると、
 イイヤの方が近い気がいたします」

いずれにせよ、どうでもいいことだろう。
要するに、北小岩くんは
時計を持っていないのである。

晴れた日は日時計で時を知るのであるが、
それ以外は隣家の柱時計を盗み見るのである。

北小岩 「そういえば、お隣様の時計で
 時間をチェックしていた時に
 娘様が下着姿で現れ、
 のぞきと勘違いされたあげく、
 股間に熱湯をかけられたことが
 ございました」

弟子のイチモツは腫れあがったのだが。

北小岩 「わたくしが意図的に、
 実力以上におちんちんを
 大きく見せようとしていると
 勘違いした先生から、
 見損なったぞ!
 とわけのわからないことを
 言われたのでございました」
小林 「お前さっきから、
 でかい声でちんちんが
 どうのこうのいうとるが、
 自分のちんちんを誇示したいんか」
北小岩 「そういうわけではございません」
小林 「どういうこっちゃ」
北小岩 「え〜と、もともとは。
 そうでございます。
 おちんちんがかゆくなったので、
 時間との相関関係を探ろうと
 思ったのですが、
 先生宅には時計がないので
 想像で時間を考えていたので
 ございました」
小林 「なるほどな。
 今は時計も
 かなり進歩しとるやろ。
 いってみよか」

二人は股間をしゃんとさせるために、
拾ってきた剣山をチン山に打ちつけ、
その刺激を動力に
『どどめ時計店』の暖簾をくぐった。

北小岩 「おじゃまいたします」
どどめ
店主
「あいよ」
北小岩 「時計の進化も
 著しいと思うのですが、
 貴方様のお店で
 売っております時計で、
 ずば抜けたものは
 どれでございますか」
どどめ
店主
「これですね」
北小岩 「むっ!」
小林 「通常の時計の
 3という数字がある場所に
 『屁』という文字があるな」
どどめ
店主
「時計によって、
 いろいろな数字のところに
 『屁』があるんですよ」
北小岩 「もうすぐ
 屁の時間になりますが」

その時、精悍な顔立ちの女性が入ってきた。

女性のおしりから、プ〜〜〜〜〜。

どどめ
店主
「『屁時』になると、
 その時計の
 そばにいる人が
 屁をこいてしまうのです」
小林 「ぷぷっ!」

先生が思わずふいてしまった。
顔を赤らめていた女性の形相が般若に変わった。

女性 「何笑ってんだ、
 このヤロー!」

ボスッ!

キーン!

先生は泡をふいて悶絶した。
女性は金玉空手の有段者だったのだ。

それにしても『屁時計』は、
何のために開発されたのでしょうか。
 

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2018-05-27-SUN

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