かゆかゆ〜
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北小岩 |
「おちんちんが
かゆいでございます」
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ぽりぽり
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北小岩 |
「ということは、
今は午後1時17分で
ございましょうか」
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ちんちんがかゆいとなぜその時間なのか、
よくわからない。
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北小岩 |
「1時17分ですと、
イイナと読めますね。
おちんちんがかゆいことは、
いいこととは限りません。
となりますと、
1時18分でございましょうか」
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ぽりぽりぽり
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北小岩 |
「1時18分ですと、
イイヤと読めますね。
イイナに比べると、
イイヤの方が近い気がいたします」
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いずれにせよ、どうでもいいことだろう。
要するに、北小岩くんは
時計を持っていないのである。
晴れた日は日時計で時を知るのであるが、
それ以外は隣家の柱時計を盗み見るのである。
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北小岩 |
「そういえば、お隣様の時計で
時間をチェックしていた時に
娘様が下着姿で現れ、
のぞきと勘違いされたあげく、
股間に熱湯をかけられたことが
ございました」
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弟子のイチモツは腫れあがったのだが。
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北小岩 |
「わたくしが意図的に、
実力以上におちんちんを
大きく見せようとしていると
勘違いした先生から、
見損なったぞ!
とわけのわからないことを
言われたのでございました」
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小林 |
「お前さっきから、
でかい声でちんちんが
どうのこうのいうとるが、
自分のちんちんを誇示したいんか」
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北小岩 |
「そういうわけではございません」
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小林 |
「どういうこっちゃ」
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北小岩 |
「え〜と、もともとは。
そうでございます。
おちんちんがかゆくなったので、
時間との相関関係を探ろうと
思ったのですが、
先生宅には時計がないので
想像で時間を考えていたので
ございました」
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小林 |
「なるほどな。
今は時計も
かなり進歩しとるやろ。
いってみよか」
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二人は股間をしゃんとさせるために、
拾ってきた剣山をチン山に打ちつけ、
その刺激を動力に
『どどめ時計店』の暖簾をくぐった。
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北小岩 |
「おじゃまいたします」
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どどめ
店主 |
「あいよ」
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北小岩 |
「時計の進化も
著しいと思うのですが、
貴方様のお店で
売っております時計で、
ずば抜けたものは
どれでございますか」
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どどめ
店主 |
「これですね」
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北小岩 |
「むっ!」
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小林 |
「通常の時計の
3という数字がある場所に
『屁』という文字があるな」
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どどめ
店主 |
「時計によって、
いろいろな数字のところに
『屁』があるんですよ」
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北小岩 |
「もうすぐ
屁の時間になりますが」
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その時、精悍な顔立ちの女性が入ってきた。
女性のおしりから、プ〜〜〜〜〜。
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どどめ
店主 |
「『屁時』になると、
その時計の
そばにいる人が
屁をこいてしまうのです」
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小林 |
「ぷぷっ!」
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先生が思わずふいてしまった。
顔を赤らめていた女性の形相が般若に変わった。
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女性 |
「何笑ってんだ、
このヤロー!」
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ボスッ!
キーン!
先生は泡をふいて悶絶した。
女性は金玉空手の有段者だったのだ。
それにしても『屁時計』は、
何のために開発されたのでしょうか。 |
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