北小岩 |
「お手数ですが、我が師宅まで
ご足労願えますでしょうか」 |
数分後。
裏木戸がかすかに揺れる音を感じとり、
左手を股間にしのばせつつ
裏DVDを観賞していた小林先生がスイッチを切るのと、
弟子が闖入してくるのが同時であった。 |
北小岩 |
「先生、中国史に新事実ありです!」 |
小林 |
「ほほう、そうか。
ところでそちらの方は?」 |
北小岩 |
「中国からの留学生で陳さんといいます。
以前わたくしが公園で
エロ本を拾得しておりましたところ、
鉢合わせしたのです。
彼がかなりの上物をゲットしていたので、
わたくしの秘蔵のブツと交換し、
それから懇意となりました」 |
陳 |
「いうなれば、
交換留学生というところですね」 |
小林 |
「‥‥」 |
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北小岩 |
「それはともかく、
先生が興味をお持ちの中国に、
知られざる過去がございました。
西暦69年といえば後漢。
三国志の前ですね。
歴史から完全に葬られていたのですが、
その頃大陸のはずれに
陰と茎という大地があり、
ふたつあわせて陰茎と呼ばれる小国を
形成しておりました」 |
陳 |
「纏足は中国社会の奇習として有名ですが、
驚くべきことに陰茎には、
纏足ならぬ
『纏ポコ(てんぽこ)』というものが
あったのです」 |
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北小岩 |
「小国ながら財に富み
栄華を極めていた陰茎の国王には、
たった一つの、
しかし己の強大な権力でも克服できない
致命的な弱点がありました。
古来まれにみる短小包茎であったのです。
ですから、とてもちんちんには見えないような
みじめなイチモツを持った家来をそばに置き、
自尊心を満足させようとしたのです」 |
陳 |
「目をつけられてしまった男児は、
おちんちんを極小のマッチ箱ぐらいの木器に
入れられてしまいます。
体は成長しても、
その部分は箱以上の大きさにはなりません。
箱の形状が平べったいので、
イチモツもどこか
ヒラメのようになってしまいます」 |
北小岩 |
「その恐るべき蛮行は
今ではもちろん禁止されているのですが、
現代でも秘密裏に行われることがあって、
ここにその現物写真があるのです」 |
小林 |
「どれ、見せてみい!」 |
小林先生の目が光芒を放った。
イチモツが子犬のモノ並の先生は、
纏ポコのちんちんを見て優越感に浸ろうという
浅ましい了見を持ったのである。 |
小林 |
「むっ!」 |
陳 |
「いかがですか?
この世のものとは思えないほどの
小ささでしょう」 |
小林 |
「まっ、まあな」
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