ギラギラ
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小林 |
「今日も太陽が元気やな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「俺が若い頃は、
年中黄色い太陽を見とったな」
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北小岩 |
「黄色い太陽ということは、
夜を徹して、
女性と気持ちのよいことを
していたということでしょうか」
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小林 |
「当然やな」
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北小岩 |
「さすが先生でございます!」
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小林 |
「うむ」
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何が「うむ」であろう。
先生は生まれてから一度もモテたことがない。
したがって、黄色い太陽を見た可能性があるとすれば、
夜を徹して自分で自分を慰めるという、
とても寂しい行いの果てであろう。
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小林 |
「そういえば、
今日は何かの日やったな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「少しエロが絡んだ気がするな」
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北小岩 |
「思い出しました。
逆ペットデーでございます」
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小林 |
「それや!」
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先生の町は、一言でいってしまえば
ろくでもない町なのであるが、
逆ペットデーはその中でも特筆すべき日であろう。
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小林 |
「ほな俺たちも、散歩に出るか」
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道に出てみると、
ペットと散歩している人たちが何人かいた。
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小林 |
「やっとるな」
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北小岩 |
「かなりみっともないで
ございますね」
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逆ペットデー・・・。
それは、何年か前に犬好きの町長が
「飼い主が犬のことを愛しているのなら、
今よりもっと犬の気持ちをわかった方がいい」
と言いだして始まった日なのである。
通常犬の散歩は、
飼い主がリードを持って歩くものだが、
この日だけは飼い主が全裸になって首輪をして、
犬がリードを引っ張っぱるのである。
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小林 |
「つながれた飼い主が
おしっこをしとるな」
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北小岩 |
「あっ、
ペットボトルの水で流すように、
犬がおしっこの上から
おしっこをかけて流しております」
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あまり意味はない気がする。
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小林 |
「向こうから
犬に連れられた全裸の
女飼い主が来るで!」
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その時だった。
おしっこをした男飼い主が
「きゅい〜ん」と甘えた声を出し、
全裸の女の方へぐいぐい近づいていった。
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北小岩 |
「股間が怒張しております!」
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男飼い主のリードを
引っ張っていた犬が怒った。
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犬の
心の声 |
<いつもしつけに厳しく、
ちょっとコースを外れただけで
怒るのに、どういうことだ。
おまけに股間を膨らませているし、
ペットとして醜すぎる。
ここはきちんとしつけなきゃ!>
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犬は飼い主男の大きくなったモノに、
犬歯で噛みついた。
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飼い主
男 |
「ワンちんつぶされっちょ〜〜〜!」
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意味不明の叫び声をあげ失神した。
それにしても逆ペットデーなんて、
そもそも必要なのでしょうか。 |