小林秀雄のあはれといふこと |
しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。 そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、 深く味わい尽くしていく。 それがこの項の主な趣向である。 其の百伍拾・・・審判 「ふう〜、蒸しますねえ」 夕刻というのに、気温は35度を超えている。 「この様子では、股間のヒヨコさんも、 蒸し鶏になってしまうことでございましょう。 風を通さねば危険です」 弟子の北小岩くんが、ふにゃふにゃになりながら ひとりごちている。 ズボンとパンツを同時におろし、扇風機の風を当てると。 チンつぼを刺激されたのか、 怪しい気分が鎌首をもたげてきた。 「先生からお中元のお返しにいただいた、 特上のエロ本があったはずです!」 わたくしの宝物と書かれた木箱から ブツを取り出した不肖の弟子は、 左手にスケベ本、右手にムスコという体勢を 整えてしまった。 「うむっ!」 集中力を高めたその時だった。 「ハンド!!」 窓から室内をのぞきこんでいる男が、 こちらを指差している。 北小岩くんは、驚きのあまり イチモツを捻挫しそうになった。 男は赤シャツに黒短パンを履いた異国人である。
状況を露ほども理解できていない小林先生。 主審の迫力に気おされ、 素直にうなずいた。 日本がこれから真の強さを身につけるためには、 いついかなる時でも サッカーの試合中であるという気構えで 行動しなければならないであろう。 あなたの町にも、審判はすでに潜伏している。 風雲急を告げる。 |
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2006-07-26-WED
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