小林 |
「電車に乗るのは久しぶりやな」
|
北小岩 |
「そうでございますね」
|
小林 |
「俺たちが電車に乗る時は、
いつも同じ理由やな」
|
北小岩 |
「先生と懇意にされている
社長様のために、
一番えげつないエロ本を
ゲットする。
出色のエロ本を求めて
見本市に行く電車賃を、
社長様からいただいた時ですね」
|
小林 |
「そやな」
|
駅に到着した師弟。
|
北小岩 |
「貼り紙がありますね」
|
小林 |
「なになに?
『みなさまがご乗車中に
退屈しないように、
町ごとに巨大な看板を
設置いたしました』」
|
北小岩 |
「どういうことでございましょう」
|
小林 |
「とにかく乗ってみるか」
|
電車が走りだすと、
町の境界線ごとに看板が立っていた。
|
小林 |
「見たか」
|
北小岩 |
「しかと」
|
ひとつの町につき、
巨大な看板がふたつ設置されている。
|
北小岩 |
「右のものには
Pサイズと書かれておりました。
もうひとつはカップと
書かれておりました」
|
小林 |
「なるほどな。
Pサイズは、
女を退屈させないためやな」
|
北小岩 |
「カップは、
男を退屈させないためで
ございますね」
|
電車が駅に停まる。
|
乗車
している
女A |
「あらっ、ここの町、
Pサイズが15センチね」
|
乗車
している
女B |
「かなりのものね。
町に住んでいるイケメンが
乗ってきたわ。
あの人もきっと、
ごりっぱなんでしょうね!」
|
女たちの目が、うるんでいる。
|
小林 |
「駅に着く直前に、
Dカップと書いてあったな」
|
北小岩 |
「この目でしかと」
|
ぱっつんぱっつんの女が入ってきた。
ごくっ
|
小林 |
「Dカップかい。
うひひひひ〜〜〜!」
|
興奮した先生が、
いやらしい声をあげてしまった。
|
ぱっつん
ぱっつん
の女 |
「このすけべ野郎が。
あんたはどこの町よ」
|
小林 |
「9つ隣りの町やな」
|
ぱっつん
ぱっつん
の女 |
「あそこの町は、
Pサイズが3センチね。
この粗チンが!」
|
ぼすっ
女の強烈な蹴りが、股間をえぐった。
先生は悶絶。
それはともかく、先生の町を走る電車が
くだらな過ぎることは、間違いないであろう。 |