KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百四拾伍・・・天体望遠鏡

ビューッ

北小岩 「風が強いでございますね」
小林 「飛ばされんように
 気をつけんとな」
北小岩 「10年ほど前、友人と歩いていた時、
 前方に大きな糞が落ちていたのです。
 友人はジャンプして
 避けたのですが、
 突風が吹いて押し戻され、
 結局糞を踏み抜いてしまいました」
小林 「フン。
 くだらん話やな。
 お前の友人のようなレベルの低い奴と
 同じ目にあうことはありえん。
 おっ、糞が落ちとる」

ぴょ〜ん

小林 「どや。
 ジャンプ力が違うやろ」

ビューッ ビューッ ビューッ

小林 「うお〜、とっとっとっ!」

ドタッ

ベッチョ

小林 「しまった!
 糞の上に後ろ向きに
 倒れてしまった!!」

北小岩 「ちょうどお尻の穴の部分に
 ついております。
 いい歳こいた大人が
 お漏らししたようにしか見えません」
小林 「うう〜」

へにゃへにゃへにゃ

小林 「きっ、気を取り戻して、
 高台に行ってみるか」
北小岩 「そうでございますね」

気を取り戻しきれずに、
尻から犬の糞をぶら下げて
とぼとぼ歩く師匠であった。

北小岩 「いつの間にか天文台ができております」
小林 「中から手招きしとるな」
北小岩 「行ってみましょう」

タタタタタッ

北小岩 「わたくしたちを
 お呼びになっているようですが、
 どうされたのですか?」
天文台
の人
「望遠鏡の調子が悪くて。
 下を向いたまま動かないんですよ。
 上を向くように、
 手伝っていただけますか」
北小岩 「かしこまりました。
 先生もこちらに来て
 一緒に押していただけませんか」
小林 「俺は下がった方を持ち上げるわ」

先生はケツに糞をぶら下げているのが
ばれないように、天文台の人から離れた位置で
手伝う事となった。

天文台
の人
「ではいちにのさん!」

ギギギギ

天文台
の人
「もう一回。いちにのさん!」

ギギギギュン

キーン!!

小林 「うう!」

望遠鏡の先が勢いよく上がり、
先生の金的をとらえた。
先生の玉からいくつもの流れ星が出現したのを、
天文台の人と北小岩くんは観察した。
二人とも願い事はとなえなかった。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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postman@1101.comに送ってください。

2013-04-14-SUN

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