KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百四拾七・・・レクレーション

ぽ~ん ぽ~ん

コンッ コンッ

北小岩 「あっ」
小林 「もう少しやな」

ぽ~ん ぽ~ん

スコッ スコッ

北小岩 「やりました!」
小林 「おお!
 これでしのげるな」

先生と弟子はピンポン玉を二つ空に投げ、
二つ同時に鼻の穴で受け止める訓練を
続けてきた。

北小岩 「でも行きたくありません」
小林 「行かんと
 玉を失うことになるで」

町の女性代表がレクレーション大会を企画。
今日がその日なのである。
テーマは鼻の穴。
イケメンは参加免除であるが、
師弟は当然免れない。
無視しようものなら、毒矢で玉金を射抜かれる。
会場の様子を見てみよう。

女性
代表
「みなさ~ん、
 お喜びくださ~い!
 今日みなさんが
 二つの鼻の穴で受け止めるのは、
 皮つきのぎんなんで~す」
町の
男たち
「げげ~!」
女性
代表
「鼻の穴で二個のぎんなんを
 キャッチした方には、
 この世の極楽が待ってま~す。
 落とした人は
 『ウタマロもぎ取り機』で
 もぎ取られま~す!」

「げっ!」

男たちは震えあがった。

女性
代表
「ではヘリコプターから
 ぎんなんが投下されます。
 チャンスは一度。
 いっせ~の、
 きんたま~に!」

バッバッバッバッバッバッ
バッバッバッバッバッバッ

こんなわけのわからないことに、
多額の町の予算をつぎ込み
ヘリがチャーターされていた。

びゅ~~~~~ だんだんだんだん

コンッ コンツ コンッ コンツ

ぽろ ぽろ ぽろ ぽろ

「うぎゃ~!」

「ぐご~っ!」

落とした男は間髪を入れずに、
股間のウタマロをもぎ取られる。

スコッ スコッ スコッ スコッ

先生と北小岩くんは訓練の甲斐あって、
無事両鼻におさめた。

女性
代表
「あなた方やりましたね!
 成功者には
 極楽が待ってるのよ。
 あなた方は特別に、
 この町の美女たちの
 使用済みパンティの
 匂いを嗅ぐことができます!」

先生と北小岩くんの鼻づらに
パンティがつるされる。

小林 「こんなチャンス
 もう一生ないで!」
北小岩 「わたくし
 興奮してまいりました!」

二人はぎんなんの臭いをかがないように
鼻の息を止めていたのだが、
いやしさが理性を超え、
パンティの匂いを嗅ぐために
思いっきり鼻で吸い込んだ。

小林 「うお~!」
北小岩 「くさいでございます~~~!」

パンティの匂いは嗅げずに、
ぎんなんの臭いを鼻の奥まで吸ってしまった。

ポロ ポロ ポロ ポロ

小林&
北小岩
「しまった!」

その機を逃さず、
ウタマロもぎ取り機が股間をとらえた。

小林 「うごご~!」
北小岩 「取れてしまいます~~~!」

それにしてもこの町のレクレーションて、
変過ぎますね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2020-12-27-SUN

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