「なあ、北小岩、
お前俺が巨根だということは知っているだろ」
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北小岩 |
「はい。
一緒に銭湯に行った時、
あなた様のイチモツが
湯に浸かった刹那、
お湯が大量にあふれた記憶が
ございます」
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北小岩くんにイチモツの自慢をしているのは、
あの恥垢先生ではない。
古くからの友人、太井マーラ氏である。
不思議な響きを持つ名前から
日系人かと思われるが、
真偽のほどは定かではない。
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太井
マーラ |
「そうなんだよ。
番台の看板娘が、
俺のイチモツを見て
思わずブラのホックを
外したぐらいなんだから」
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まったくわけのわからない自慢となっている。
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太井
マーラ |
「それはそうとして、
近頃異変が起きてるんだよ」
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北小岩 |
「どうしたのでございますか。
もしかするとブツが、
ペットボトルのふたぐらいの
大きさになってしまわれたのですか」
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太井
マーラ |
「そんなわけないだろ。
そうじゃなくて、
この間縁側で昼寝をしていたんだ。
短パンだったから、
もちろんイチモツははみ出ていたさ。
くすぐったくて目を覚ますと、
アリたちが群がって
イチモツを巣に運ぼうとしてたんだ」
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北小岩 |
「そうでございますか」
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太井
マーラ |
「以前だったら
俺の大きさを恐れて、
アリは近づかなかったんだけど・・・。
このままでは、
いつの日か巣に
持って行かれるんじゃないかと思って」
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北小岩 |
「それはあまりに危険でございます。
こういう時は先生に。
いえ、
先生は己のものが貧根であるために、
巨根の方の話をすると
般若の形相になる恐れがございます。
ここはわたくしが
リーダーシップをとって
解決に導かねば」
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太井
マーラ |
「頼むよ」
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北小岩 |
「そうでございます。
十数年前にわたくしが
自暴自棄となり、
自分のおちんちんに
大きな石をぶつけようとした時に、
それを止めてくださった
ご老人がおりました。
その方は、おちんちんに
厳しい方なのですが、
その反面おちんちんへの愛情を
たくさん持っている方でした。
氏のもとを訪れれば、
何か光が見えるかもしれません」
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二人は虫メガネで股間に光を集め、
煙が立ち上ったのを確認し、氏のもとへ。
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北小岩 |
「いつぞやは危ないところを
救っていただき、
ありがとうございました」
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おちん
ちんに
厳しい
老人 |
「あの時の若造か。
何か用かの」
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太井
マーラ |
「実は僕は誰もがうらやむ
巨根なのですが、
近頃その巨根を
盗もうとするやつらがいて」
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おちん
ちんに
厳しい
老人 |
「たわけ!!!!!!!!」
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老人の声は砲丸のような重みをもち、
マーラ氏のまらを直撃した。
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北小岩 |
「大丈夫でございますか」
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太井
マーラ |
「ううう」
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恐るべき老人の声。
マーラ氏はうずくまって
立つことができない。
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おちん
ちんに
厳しい
老人 |
「思い上がるのも
いい加減にせんか!
ちんちんの世界は
そんなに甘いものじゃない。
世の中には本物の巨根と、
だらしないから
大きく見える粗根とがある。
貴様のなど、
粗根もいいとこじゃ!!
わかったか!!」
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太井
マーラ |
「ははーっ!」
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何だかよくわからないが、
妙に説得力だけはあるひと言だった。
マーラ氏は心を入れ替え、
だらしないちんぽから
本物の巨根を目指すこととなった。
めでたしめでたし。 |