「コンコン!コンコン!」
先生宅の隣の隣の隣の隣に住む
女性の様子がおかしい。
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北小岩 |
「どうされたのでしょう」
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町の
長老 |
「いかんな。
狐に憑かれとるな」
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北小岩 |
「どうすればよろしいのでしょうか」
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町の
長老 |
「ここから歩いて69時間の村に、
祈祷師がおるのじゃよ」
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北小岩 |
「そうでございますか」
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小林 |
「しゃあない」
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北小岩 |
「先生がいかれますか」
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小林 |
「俺は学術的な事で忙しいからな」
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町の長老 |
「君は学者もやっているのかね」
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北小岩 |
「いえ、まったく違います。
エロ本の品評会に
出席されるのでしたね」
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小林 |
「まあそれはともかく、
たまにはお前が
ソロで行くのもええな」
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北小岩 |
「わたくしが少しでも
お役に立てるのであれば」
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町を救うため、正義の弟子が立ち上がった。
3日間歩き続け。
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北小岩 |
「この村でございます。
すみません、そこのおばあさま。
わたくし、村の祈祷師を
探しているのですが、ご存知ですか」
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おばあさまは顔を赤らめ。
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おばあ
さま |
「屋根に煙突状のものが
ついている家じゃよ。
あそこじゃよ」
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北小岩 |
「ありました。
煙突があるということは、
冬、かなりの冷え込みなのですか」
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おばあ
さま |
「普通の家じゃ、
突っかかってしまうんじゃよ」
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北小岩 |
「そうですか。
よくわかりませんが、
行ってみます」
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ついに目的の人物に会うことができた。
交渉がまとまり、みんなが首を長くして待つ町へ。
ブッブ〜〜〜ッ
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小林 |
「北小岩や!
変なクルマに同乗して
帰ってきたで。
運転席の真上のルーフに、
穴が開いて何か突き出とる」
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北小岩 |
「先生、連れてまいりました」
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クルマのドアが、ガルウィングのように開き、
目的の人物が出てきた。
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小林 |
「なんや!
こいつは」
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町の
長老 |
「わしは祈祷師を連れてくるように
いったはずじゃが」
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小林 |
「祈祷師じゃなく、
鬼頭師や!!」
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3メートルはあろうかというイチモツ上部に、
とてつもなくでっかい鬼頭が鎮座している。
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狐に
憑かれ
た女 |
「何よ、これ!」
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狐に憑かれた女がイチモツをコンコンすると、
巨大なモノがさらに巨大化した。
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狐に
憑かれ
た女 |
「あっ、電線につく!」
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ビビビ〜〜〜バリッ
切れて垂れ下がった電線が、
狐に憑かれた女にくっついた。
ビビビビビビ〜〜〜
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狐に
憑かれ
た女 |
「ああ!」
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身の危険を感じた狐が飛び出した。
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小林 |
「見ろ! 逃げてくで」
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狐に
憑かれ
た女 |
「あれ?
私、どうしたのかしら」
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祈祷師ではなく、鬼頭師が救ったのだった。
めでたしめでたし。 |