パタパタ
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北小岩 |
「先生の本棚にも、
ずいぶん埃がたまっておりますね」
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ひらひらひら
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北小岩 |
「何か落ちました。
お札のようでありますが」
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弟子が手に取ってみると。
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北小岩 |
「お札の体裁をしておりますが、
お札ではございません。
先生のこ汚い字で、
『エッチ券69万円』と
書かれております。
先生は現在お金を
2円しか持っておりません。
しかし、いい歳こいて
こんな子どもだましの券をつくり、
もしかしたら使えるのではないかという
一縷の望みを・・・。ううう」
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目に熱いものがこみあげてきた弟子であったが、
はたして目に熱いものを
こみあげるほどのことであろうか。
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北小岩 |
「動物図鑑もございますね。
うわ、へびさんです。
わたくし、実はへびさんが
苦手なのでございます」
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小林 |
「お前、なにぶつぶつ言うとるんや」
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北小岩 |
「あっ、先生。
わたくし、
先生がつくられたエッチ券を見て
思わず涙を流してしまいました。
その後へびさんの」
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小林 |
「まあ聞くだけ時間の無駄やな。
ほな、散歩にでも出かけよか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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二人がアホ面下げて町をさまよっていると。
「たいへんだ〜」
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小林 |
「なんや!
お前は町はずれに住んどる
へび使いやな」
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へび
使い |
「へびが二匹逃げたのです。
一匹は太いものを見ると
締め上げます。
太いものには巻かれろとでも
申しましょうか。
巻かれろというより、
巻かずにはいられないのです。
ちんちんが極太な人は、
特に危険です」
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小林 |
「となると、俺はかなり危険や」
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先生がベルトをゆるめ、褌を引っ張り、
自分のイチモツを確認したその刹那。
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へび
使い |
「危ない!」
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どこから現れたのか。
太いものを見ると締め上げてしまうへびが、
先生の褌にもぐりこんでしまった。
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小林 |
「こら、へび使い!
何とかせい。
俺のイチモツが。んっ?」
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するするとヘビが出てきた。
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へび
使い |
「ちんちんが極細で
短小すぎたので、
無視されたようです」
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北小岩 |
「よかったでございますね!」
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小林 |
「うっ、うむ」
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どこか釈然としない先生であった。
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へび
使い |
「まっ、まずい!
向こうから、
キングコブラがやってきます。
やつは獰猛で、
私でも手がつけられないのです」
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北小岩 |
「別の方角から、
町の警備員にしてイチモツ自慢の、
局所優(きょくしょまさる)さんが
やってまいります」
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小林 |
「それは頼もしいわ」
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キングコブラと対峙した局所優が、
ズボンとパンツを同時に下げた。
鎌首をもたげた両雄の闘い。
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北小岩 |
「キングコブラVS
チンコブラブラでございます!」
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牙を剥いて襲いかかろうとする
キングコブラであったが、
チンコブラブラも目に見えない程の速度で
玉金がブラブラ揺れて攪乱しているので、
容易には近づけなかった。
また、猛毒を持ったキングコブラに対し、
チンコブラブラも超イカ臭いという、
考えようによっては猛毒で対抗し、
一進一退の緊迫した場面が続いた。 |
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勝敗はどうなったのか。
はっきりいって、どうでもよい気がしています。 |