北小岩 |
「あっ、
蟻の門渡り社長でございます」
|
小林 |
「ずいぶんごっつい車に
乗っとるな」
|
蟻の門
渡り
社長 |
「やあ!」
|
先生はエロ本の目利きであり、
大金持ちの蟻の門渡り社長から懇願された
えげつないエロ本をハイレベルで
掘り当ててくるため懇意なのである。
|
北小岩 |
「蟻の門渡り社長さま、
それはなんという車で
ございますか」
|
蟻の門
渡り
社長 |
「ランボルギーニだよ」
|
北小岩 |
「ムサボルラーゲで
ございますか」
|
小林 |
「お前わざと間違えとるやろ」
|
北小岩 |
「めっそうもございません」
|
蟻の門
渡り
社長 |
「玉金の底に響く、
いいエキゾーストノート
させてるだろ」
|
北小岩 |
「そうでございますね。
さぞかしエンジンも
凄いのでございましょうね」
|
蟻の門
渡り
社長 |
「自慢の12気筒だよ」
|
北小岩 |
「さすがでございます」
|
小林 |
「気筒か」
|
北小岩 |
「どうしたのでございますか」
|
小林 |
「町の自動車工場が、
凄まじい気筒を
開発したらしいんや」
|
蟻の門
渡り
社長 |
「へえ。
それは面白そうだな」
|
北小岩 |
「どんなエンジンか、
わたくしも
拝見したいでございます」
|
蟻の門
渡り
社長 |
「妻のセカンドカーに
いいかもしれないな。
彼女はキトウにうるさいんだよ」
|
小林 |
「行ってみるか」
|
三人は自動車工場を訪れ。
|
北小岩 |
「お忙しいところ
大変申し訳ございません。
あなた様のところで、
気筒が凄いエンジンを
開発されたとうかがいまして」
|
自動車
工場の
人 |
「かなりのモノだよ」
|
蟻の門
渡り
社長 |
「僕の妻がキトウ好きで、
いいモノだったら
この場で買うから
見せてくれないかな」
|
自動車
工場の
人 |
「二台あるんだけど、
ボンネットを開けるね」
|
がしゃ
|
蟻の門
渡り
社長&
小林&
北小岩 |
「むっ!」
|
小林 |
「これは
1亀頭エンジンやないか!」
|
自動車
工場の
人 |
「もう一台はこれです」
|
がしゃ
|
蟻の門
渡り
社長 |
「こっちの1亀頭は
かなり小さいな。
じゃあ、
大きい方をもらっていくよ」
|
自動車
工場の
人 |
「私たちは商売に
正直にありたいと思っています。
大きい亀頭のお客様には
大きなものを、
小さい亀頭のお客様には
小さなものを販売します。
そこの陰で
亀頭をお見せください」
|
社長は戻ってくると、
小さい亀頭の車に乗り込んだ。
|
蟻の門
渡り
社長 |
「ボンネットを開けたまま、
エンジンの調子をみてみるよ」
|
ぶ〜んぶう〜ん
蟻の門渡り社長がアクセルを踏み込むと
うなりをあげた。
|
北小岩 |
「小さいながらも
1亀頭が太くなりました」
|
ぶんぶんぶんぶんぶ〜ん
|
北小岩 |
「あっ!
マックスまで太くなっております」
|
ぷしゅ〜 しゃ〜〜〜
|
北小岩 |
「先端から液漏れを起こし、
縮んでしまいました!」
|
この極小の1亀頭エンジンでは、
蟻の門渡り社長の奥さんは
満足できないであろう。 |