「郵便で〜す」
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北小岩 |
「ありがとうございま〜す。
何でございましょうか」
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ビリビリ
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北小岩 |
「なるほど」
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小林 |
「袋とじのえげつないエロ写真を
独り占めしようとしとるな」
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北小岩 |
「あっ、先生。
そうではございません。
これは
『町の男の夢プロジェクト』の
お知らせでございます」
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小林 |
「なんやそれは?
昇天するほど
気持ちええ思いを
させてくれるんか」
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北小岩 |
「そうではなく、
町の男性たちがやってみたい夢を
発明家がかなえてくれる
プロジェクトらしいです。
先生もこのアンケートに
お答えください。
最多得票のものが
実現されます」
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小林 |
「マイドリームは壮大やからな。
そんな夢を持つヤツは
俺しかおらんやろ」
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アンケートはすぐに回収され
発明家は制作にとりかかった。
そして一週間後・・・。
「お荷物で〜す」
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北小岩 |
「ありがとうございま〜す。
先生、
不思議なスプレーが届きました」
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小林 |
「なになに。
『これをおならにかけると
外側が膜となり、
おならがボール状になります。
そうしたら踏んだり
手でパンと割って
自分のおならの香りを
お楽しみください』」
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北小岩 |
「アンケート結果も入っています。
自由記入にもかかわらず
『おならボールを踏んでみたい』
という夢が
69名で一番だったそうです」
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小林 |
「俺もそう書いたな。
お前は?」
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北小岩 |
「わたくしもでございます」
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小林 |
「やってみるか」
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ぷ〜 シュッ
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北小岩 |
「先生のおならが
大きいシャボン玉のように
なりました」
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ぷ〜 シュッ
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小林 |
「お前の屁も
透明なヨーヨーのように
なったな。
己の屁玉を
踏んでみようやないか」
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ぐしゃっ ぷ〜
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小林 |
「確かに俺の屁や。
アロマのようなええ香りや」
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ぐしゃっ ぷ〜
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北小岩 |
「わたくしの
かわいいおならさんでございます。
焼きたてのトーストのように
香ばしいです」
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小林 |
「あそこにおるヤツの屁も
ボールにしてみるか」
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すっ〜 シュッ
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小林 |
「すかしっ屁こきやがったが
それでも球状になったな」
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くるっ
「なんだお前は」
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小林 |
「げっ!
野郎かと思ったら
金玉空手有段者女やないか」
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金玉空手
有段者女 |
「お前、
人の屁に
なんか細工しただろ」
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小林 |
「いいがかりや」
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その刹那、走ってきた糞ガキが
金玉空手有段者女の屁玉を踏んでしまった。
ぐしゃっ ぷ〜っ
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町の
糞ガキ |
「何だ?んっ」
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くんくん
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町の
糞ガキ |
「臭え〜〜〜!
腐った屁だ〜〜〜!!」
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金玉空手
有段者女 |
「私に恥を
かかせやがったな!」
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小林 |
「あの糞ガキがやろ」
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金玉空手
有段者女 |
「お前がだよ。
くらえ!」
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がっ ぐしゃっ
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小林 |
「うお〜〜〜!」
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しくしく
つぶれた先生の金玉からは悲しい香りがした。 |
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