北小岩 |
「町一番のべっぴんさんが、
ウェアデザイナーに
なられたのでございますか」
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ウェアに
詳しい人 |
「そうですね」
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小林 |
「男物の服があれば、
男たちがこぞって買いに行くやろな」
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北小岩 |
「そうでございますね」
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小林 |
「主にどんな服をつくっとるんや?」
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ウェアに
詳しい人 |
「それが
普通の服ではないようなのです」
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北小岩 |
「と申しますと」
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ウェアに
詳しい人 |
「おちんちん専用の服らしいです。
おちんちんウェアデザイナーですね」
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北小岩 |
「なんと!」
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小林 |
「それは別の意味で
男らに人気を博すな」
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北小岩 |
「べっぴんさんは、
誰のイチモツを想定して
服をつくっているのですか」 |
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「婚約者らしいです」
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北小岩 |
「嫉妬してしまいますね」
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小林 |
「くやしいが、
そやつに話を聞いてみるか」
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師弟はふにゃちんのような顔で、
婚約者の家を訪れた。
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小林 |
「ずいぶんかわいらしい服が
ならんどるな」
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北小岩 |
「メキシカンスタイルに
タキシード、
アロハに紋付き袴も
ございます」
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婚約者 |
「そうですね。
僕のブツで型をとり、
つくってくれます」
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小林 |
「お前のちんこをいじりながら
デザインしとるのか」
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婚約者 |
「もちろんですよ」
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師弟の形相が、般若になった。
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婚約者 |
「でっ、
でもいいことばかりではないですよ」
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小林 |
「なんや!
言うてみい!!」
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婚約者 |
「私のブツは
調子が悪い時もあります。
そんな時は彼女が
うまくつくれなくて激怒します」
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北小岩 |
「それでどうなるので
ございますか!」
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婚約者 |
「寝てしまったおちんちんが」
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北小岩 |
「寝てしまったおちんちんが?」
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婚約者 |
「白装束にされてしまうのです」
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北小岩 |
「白装束!」
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婚約者 |
「亀さんの上の方には、
三角の白い布を
つけられてしまいます」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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べっぴんさんにイチモツをいじられながら、
服をつくってもらうのは幸せなことだろう。
しかし、元気がなくなったからといって、
白装束に三角の白布をつけられたら、
ブツがご臨終になってしまいかねないであろう。 |