こくり こくり
「ふわ〜、おだやかな日でございますね」
どんぶらこ どんぶらこ
「意識が遠のいていくこのひと時が、
何物にもかえがたいのですね」
縁側でさかんに船を漕いでいるのは、
弟子の北小岩くんであった。
ドカ ドカ ドカ
「ハロー! ファック!!」
ドーン
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北小岩 |
「うわ〜、
漕いでいた船が難破してしまいました。
誰でございますか、あなた方は!
異国の青年さんたちですね!!」 |
異国の
青年A |
「悪いナ、
ココのティーチャーが
グレートなエロ本を
持ってるって聞いたから、
ゲットしに来たんだよ」 |
異国の
青年B |
「あったぞ、コッチだ。
うわあ、オー・マン・ゴッド!」 |
異国の
青年C |
「オレにも見せろ!」 |
ビリッ
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異国の
青年C |
「シィット! ヤブレちまったぜ!」 |
「なんや、蒙古の襲来か!
むっ、命より大切な俺のエロ本が!!」
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北小岩 |
「あっ、先生。
突然、異国の青年たちが、
先生のエロ本を奪いにやって来たのです」 |
小林 |
「こら!
お前らごときに
国宝級のエロ本を渡せるか!」 |
異国の
青年A |
「じゃあオッサン、こうシヨウ。
隠れん坊をして
オレらが勝ったらコレをいただくよ」 |
小林 |
「俺が勝ったらどないするんや」 |
異国の
青年B |
「オレたちの親の
夜の秘め事ビデオをやるよ」 |
小林 |
「お前ら、自分の親を売るんやな。
まあええ、勝負や!」 |
口では偉そうなことをいいながら、
見たい気持ちに背中を押され
勝負することとなった。
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小林 |
「じゃあまず、お前らが隠れろ。
その前に一人ひとり名前を教えろや」 |
「ロング・ポール・ジュニア」、
「アナコンダコック・サム」
「チンゴッド2世」
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小林 |
「ふざけた名前の野郎どもだ。
どこでもええから隠れろ!」 |
異国の青年たちは本棚の陰に移動し、
再び登場した時は下半身裸で、
股間のブツをこれでもかというほど
怒張させていた。
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小林 |
「むっ、巨大なブツの後ろに隠れとる。
誰が誰だかわからん!」
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異国の青年たち声を揃え「早くこたえろよ、オッサン」
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小林 |
「なめやがって!
右からロング、チンゴッド、アナコンダ」 |
異国の
青年C |
「ブー、全員不正解。
今度はあんたらが隠れな」 |
小林 |
「北小岩、来い!」 |
二人は本棚の陰に隠れ、再び登場したのだが。
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異国の
青年A |
「う〜ん、
左側の人はかなり隠れていて
アイ・ドント・アンダースタンドだな。
でも、右側のオッサン、
隠れるどころか
ぺットボトルのフタぐらいしか
ないじゃないか。あははは」 |
異国の
青年B |
「じゃあ、
このエロ本はもらっていくからな」 |
小林 |
「ううう」
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突然、異国の青年らに襲われた先生。
彼らに勝てる種目は皆無だと思うが、
特に下半身で張り合うことなどあり得ないであろう。
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