KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百六拾壱・・・鯉のぼり

小林 「今日はこどもの日やな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「町の早耳男から、
 噂を聞いとるか」
北小岩 「うかがっておりません」
小林 「こどもの日にむけて、
 極秘裏に
 女性有識者会議が
 開かれたらしいんや」
北小岩 「えっ!」

ぶるぶるぶる

弟子の震えがとまらなくなった。

ぶるぶるぶる

先生も小刻みに震えている。

女性有識者会議をおさらいしてみよう。
先生の町では、
重要なことは長老が決めるのだが、
氏がえげつないエロ本を入手し、
みだらな行為に夢中な時は
女性たちが会議を行い決定するのである。
長老はあだ名を『お自慰さん』という。

 
今回の会議の様子を再現すると。

女性
有識者
「こどもの日が
 近づいているわね」
女性
有識者
「そうね」
女性
有識者
「町の男たち
 こども過ぎると
 思わない?」
女性
有識者
「あまりに低俗で、
 幼稚過ぎるわね」
女性
有識者
「わたしの友人が、
 年中スカートめくり
 されてるのよ」
女性
有識者
「煙突から入って
 女湯をのぞこうとして、
 落ちたバカもいるしね」
女性
有識者
「やっぱり私たちが
 カス男どもに
 喝を入れなきゃ」
女性
有識者
「ほんとね」
女性
有識者
「そう思って
 町の最先端研究所の
 トップ女史に開発を
 依頼しておいたわよ」
女性
有識者
「なになに?」
女性
有識者
「鯉のぼりよ」
女性
有識者
「どういうこと?」
女性
有識者
「空飛ぶ鯉のぼりなんだけど、
 鋭利な歯があって、
 おちんちんに噛みつくよう
 設計されているのよ」
女性
有識者
「なにそれ!面白い!!」
女性
有識者
「歯の力が
 ピラニア千匹分なのよ」
女性
有識者
「ミミズ千匹なら
 涎を流して
 喜ぶでしょうけど、
 やつらには
 ピラニア千匹が
 お似合いよね」
女性
有識者
「5月5日
 ちん食いのぼりが
 空を舞うわ」
女性
有識者
B&C
「あはははは」

そして、
ついに5月5日が来てしまったのだ。

ぎゃ〜〜! うげげ〜!!

そこかしこから、男らの叫び声が聞こえる。

そのたび先生と弟子は駆けつけるのだが、
鯉のぼりに怖い目で威嚇され、
なすすべもなかった。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2019-05-05-SUN

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