「ドラマが終わるや否やベッドのヘッドボードに
「尾崎豊」と鉛筆で書きました。」
ああ! そういう出会いがありますよね、
音楽って。歌、って。
突然、なにかの扉を開いてくれるような
そんな気持ちになる曲が、
ある日とつぜん、現れるんです。
(masa)さんがベッドに書いちゃったきもち、
よくわかります。
そしてその音楽は、ずっと寄り添って
いっしょに歩いていってくれるんですよね。
レンタルレコード屋さんも懐かしい。
LPって高くて、中高生はひと月のおこずかいでも
1枚、買えるか買えないかでした。
だから友だちから借りたり、
レンタルレコード屋さんで探したり、
あるいは中古を探したりするんです。
洋楽は洋盤がちょっと安くてね、
印刷は悪いし独特の匂いがするし、
けど、音楽をすこしでもたくさん聴きたかったから
とにかく毎日、レコード屋に通っていました。
ちなみにぼくの衝撃の曲は
矢野顕子さんの「ごはんができたよ」でした。
ラジオから流れた音楽を友だちが
「おもしろい曲があったよ」と教えてくれた。
友だちはKISSのファンだったりしたので
その「おもしろい」は「可笑しい」だった
ようなんだけれど、
ぼくには脳天ぶんなぐられるようなショックで、
そして現在にいたるのでした。 |