今日の小ネタ劇場でおなじみ、5人の猛者が集結して怒涛のおしゃべり!常連投稿人たちの座談会。

第1回
常連投稿人さん、はじめまして。
──
みなさん、こんにちは。
一同
こんにちはー!
──
本日はみなさま、北から南から、
日本全国から、お集まりいただきまして、
本当にありがとうございます。
一同
(パラパラと)いえいえー。
──
まずは、お礼を言わせてください。

みなさまをはじめ、
読者の投稿がなければ成り立たない本が、
こうして、できあがりました。
本当に、ありがとうございました。
(※この座談会の収録は2016年のことでした。)
一同
(声をそろえて)いえいえー。
──
いきなり、えらく息ピッタリですが、
みなさん初対面‥‥ですよね?
一同
(それぞれに)はじめてです~。
──
ええーと(笑)、経緯を申し上げます。

小ネタ劇場の本は、つねづね、
つくろうつくろうと思ってたんですが、
ざっと一回まとめて、
それを‥‥ほったらかしにしたまま、
5年くらいの月日が経ちまして、
このままではマズイと
今年(2016年)の春先くらい‥‥から、
本腰入れて、まとめ直しまして。
北の庄
寝かせすぎてませんか‥‥。
──
はい、熟成期間が長すぎて、
「過去10年分の傑作選」となったため、
編集を進めるうちに、
絶対1冊には収まらないことがわかり、
400ページ弱の本が、
こうして4冊も生まれてしまったのです。
なぼちん
400ページ弱‥‥が、4冊。も。
ぬばたまの
目と耳を疑います。
──
気になる本のカバーは、
ごぞんじ和田ラヂヲ先生のイラストです。
タナボタばんざい
やったー!
──
こういったものが、4冊ございます。
なぼちん
すばらしいことです。
ぬばたまの
色あいが素敵ですよね。かわいい。
タナボタばんざい
本棚にこの4冊を並べている人は、
世界平和を願う人だと思います。
フク
中身も平和だし。
──
ありがとうございます、みなさん。
そんなふうに言っていただいて。

今日は、いつもたくさん
投稿してくださっているみなさんに、
ざっくばらんに
お話していただこうと思うのですが、
まず、手はじめに、
自己紹介をお願いできますでしょうか。
北の庄
わあ。
──
きっとハンドルネームは知っていても、
初対面ですし、おたがいに
出身地さえご存じないと思いますので。
タナボタばんざい
緊張する~!(笑)
──
では、北の庄さんから、お願いします。
北の庄
はい、福井から来ました。
一同
おぉー、福井!
タナボタばんざい
わたし、北だろうなーと思ってました!
北の庄
はい、北陸です。北の庄、と申します。
こんな機会が来るだなんて、
ぜんぜん思わずに生きてきましたので、
本当に、うれしいです。

今日は、ここに来るんだということが、
親にバレてしまったので、
きっと「読ませろ」という話になって、
内心どうしよう‥‥と思ってます。
──
多いですものね、北の庄さん。
親御さんについての、愛ある投稿が。
──
モテないと母に嘆いたところ
「大丈夫!
わたしもモテない!」

と、力強く断言されました。
ちょっと元気になりました。
(北の庄)
北の庄
いや、親へのボヤキとか悪口ばっかり、
書き散らしているので(笑)。

今朝、家を出てくるときに、
「ちょっくら福井駅まで送ってほしい」
とお願いしたら、
「え、なんで? 東京行くの?」
という展開になり、
「うん、ちょっと用事があってね」と。
──
ええ。
北の庄
だから何をしに行くんだと
親から根掘り葉掘り聞かれているうち、
「投稿したものが本になる」
という話になって、
「それ、もちろん読めるんだよね?」
と問い詰められまして、
今、ちょっと困っているところです。
──
ああ、親御さんが見ていない投稿も、
あるでしょうしね。

でも、こうして本になったら
いずれ国立国会図書館に収蔵されて‥‥
半永久的に閲覧可能になります。
タナボタばんざい
うわー、そうかぁー‥‥。
なぼちん
タナボタさん、しみじみしてる(笑)。
──
ちなみにですけど、
北の庄さんのペンネームの由来は?
北の庄
福井県に「北ノ庄城」という
柴田勝家のつくったお城がありまして。
──
そこからお借りした‥‥と。なるほど。
ありがとうございます。

では次に、おとなりにおすわりの、
タナボタばんざいさん、お願いします。
タナボタばんざい
はい、タナボタばんざい、と申します。
岡山から、馳せ参じました。
一同
はァー、岡山ァァァ~!!
──
出身地で、いちいち盛り上がる(笑)。
タナボタばんざい
ですので「坂本龍馬篇」の表紙の桃は、
けっこう、うれしかったです。
──
きびだんごの国の人としては。
タナボタばんざい
はい、で、ハンドルネームの由来は‥‥
うちの息子たちが、すっごいヘンで。

「なんでうちの子たちって、
 こんなにふつうじゃないんだろう?」
と悩んでいたんですが、
よく考えたら、
これほどまでにヘンでおかしいのなら
「これはもう、タナボタである、
 ありがたいことだ、
 バンザーイ、バンザーイ!」と‥‥。
──
それで「タナボタばんざい」さんに。

おふたりのお子さんについての投稿、
いつも楽しく読んでいます。
──
うたた寝をしていたら、ムスコ二人が寄ってきて、
わたしを起こそうと
「おかーさん! 起きてー。生き返ってー」
と声を掛けてきた。調子に乗ったわたしは
「おかーさん、白雪姫?
 じゃあ、王子様はどちら?」
と言ってみたところ、
二人の王子様は「さいしょはグー」と
ジャンケンで決着をつけようとなさいます。

軽い。軽すぎるよ‥‥。
せめて勝ったほうにしてね。
(タナボタばんざい)
タナボタばんざい
わあ、ありがとうございます。

はじめて「ほぼ日」に掲載されたのは
「ほぼ日&こども」のときで、
うちの場合、わたしが投稿してることを
両親ふくめ家族中が知っており、
載るたびにスクリーンショットで撮って、
まとめて印刷しているほどです。
──
え、すごい、そんな家族ぐるみで!
うれしい、ありがとうございます。
タナボタばんざい
いえいえいえ、とんでもないです。

母など気分が落ち込んだときなんかに、
その採用ネタの束をめくっては
元気を出していたりしているほどです。
なぼちん
すばらしいご家族ー。
──
タナボタばんざいさんは、
昔からいらっしゃるようなイメージが
あるんですけど、
「ほぼ日&こども」からということは、
意外にも、けっこう最近なんですね。
タナボタばんざい
はい、ここ3~4年です。
みなさま、よろしくお願いいたします。
──
お願いします。では‥‥なぼちんさん。
なぼちん
はい、なぼちんと申します。
山口県から参りました。
──
おお、今度は山口県ですか。

今のところ、
関西より西のほうが優勢なんですね。
なぼちん
わたしの場合、
姉がそもそも「ほぼ日」ファンでして、
「オトナ語の謎」がはじまったころ、
「おもしろいから読んでみて!」
と強く勧められ、
さらに、仲良くしていただいている
職場のお姉さまからも、
「おもしろいから読んでみて!」って。
──
家庭と職場と、
ふたりのお姉さまから勧められては。
なぼちん
そうなんです。これは、読まねばと。

そのようなきっかけです。
だから‥‥2003年くらいからかな?
──
読者歴13年超え! ベテランですね。
なぼちん
はい、だいぶお世話になっております。

ちなみに「なぼちん」というのは、
親がつけてくれた由緒正しい幼名でして、
ちっちゃいころ、
そうやって呼ばれていたんです、わたし。
──
じゃ、本名のようなものですか。
なぼちん
ええ、本当の名前に「なお」がつくので、
「なぼちん」なんです。

インターネットが出て来る前、
パソコン通信の時代から、この名前です。
──
年季がちがう。ハンドルネームの年季が。
なぼちん
我が家では、その昔はパソコン通信で、
今ではメーリングリストで
家族間のやりとりすることがあるので、
全員ハンドルネームを持ってるんです。
──
常連投稿人を育む類稀な家庭環境から、
出るべくして出た傑物‥‥。

では、続きまして、ぬばたまのさん。
ぬばたまの
はじめまして、ぬばたまのと申します。
甲子園球場の近くからやって来ました。

ハンドルネームの由来は、
黒いものや髪、夜などにかかる枕詞の
「ぬばたまの」です。
──
あ、そうだったんですか。枕詞ですか。
ぬばたまの
はい、枕詞というのは、
それ自体には意味がないんですけど、
特定の言葉にくっつくという
約束事があって、
句の調子を整えるもの‥‥ですよね。

素敵だなあと思って、そのあり方が。
──
自分は「今日の小ネタ劇場」を担当して
10年ほど経つんですけど、
前々から、
ぬばたまのさんファンです、という人が。
ぬばたまの
いやいや、そんな。
──
だって、ファンメールが届くんです。
北の庄
まず、わたしがファンです。
出したことあります、ファンメール。
ぬばたまの
恐れ多いです、恐れ多いです。
でも、本当にありがとうございます。
──
じゃあ、最後に、フクさん。
フク
フクと申します。
東北の宮城県仙台市から新幹線で来ました。
──
おお、はじめての東方面。
フク
ハンドルネームの由来なんですけど、
旧姓が「フク」がつく名字で、
ずっと「フクちゃん」と呼ばれていたので、
「フク」にしています。
ぬばたまの
フクさんも、かなり前から‥‥ですよね?

だって、わたしが投稿し出したころ、
フクさんのお名前、
すでにもうあったような気がします。
フク
そうですね、記憶をたどると、
投稿をはじめて採用していただいたのは、
たしかメルマガだったと思う‥‥。
──
今の「ほぼ日グルッポー」の前のメルマガを
配信していたのは、
ずいぶん昔ですから、かなりのキャリアです。

でも、こうしておうかがいしてみると、
意外や意外、東京はともかく、
関東圏の人さえ、いらっしゃいませんでした。
ぬばたまの
ほんと、地方ばっかり。
──
そして、これは予想どおりだったんですけど、
やっぱり全員「女性」でした。

<つづきます>
2017-03-06-MON
──
2017年3月31日午前11時まで開催している
「ほぼ日ブックスフェア2017」期間中に
全4巻組の「ぜんぶセット」をお求めいただくと
通常の購入特典である
「6種のきせかえカバー+金のカバー」に加えて
「酒井駒子さんのマグカップ&コースター」が
もれなく、ついてきます。この機会に、ぜひとも!
──