ほぼ日刊イトイ新聞-たましい年齢。マーコさんを囲んでワイワイしゃべりました。

	第１回	鑑定はじめまーす
	第２回	海外にまつわるかたがた
	第３回	双子ちゃんが、ふたくみ
	第４回	ひとそれぞれの「たましい年齢」

きょうご紹介する５名で、ラストになります。
ぜんぶで17名、
マーコさんはそれぞれの人生に向き合うように
ぐッとモニタに身を近づけて、鑑定してくれました。
その判断の速いこと！
ぐーっとみつめて、ぱっと浮かぶ‥‥
横でみていて、そんな感じでしたよ。

それでは、最後の５名さまを、どうぞ。

	ぶーすかさん
	34歳
	製麺業（おうどん作り）

「私の手相をひと言で言うと？」

男勝りのところがあるんだけど、
お母さん気質で、
人にいつも頼りにされている人ですね。
常にみんなを引っ張って、みんなに元気を与えていこうと、
がんばって、がんばっている人。
人の相談をたくさん受けているはずです。
ただ、ちょっと一番手ではたらくこととか、
自分が前面に出て行くことに対して照れがあるのかな。
「あ、わたし二番手で、ここでいいの、いいの」
そういうところがあるのかもしれないです。
たましい年齢が56歳っていうのは、
老けてるとかそういうことではなくて、
それだけ、客観性がちゃんとあるということですよ。
世の中とか周りのことにちゃんと気配りができるから、
子どもたちを育てることもできるし、
年上の人たちのお世話をやくこともできるという。
年齢を超えてみんなの中に入っていける人ですね。
手相をひと言で言うと、そういう性格です。
でもね、この人、そうしてお母さん役を
いつも買って出ているんだけど、
実はとっても、夢子ちゃんです。
とくに左手の頭脳線がすごい下降してるので、
もともとは、ほんとに、夢みる夢子ちゃんなんですよ。
世の中のいろいろなことに好奇心いっぱいだし、
ロマンティストで乙女チックな夢子ちゃんなんだけど、
同時にとっても照れ屋さんなんだと思います。
愛すべき可愛いかたです。

	のぶさん
	29歳
	携帯コンテンツ関連作詞

「楽しく、より良く生きて行くには、
　こういったことを留意すると良いよ～、
　という点など、この手から見えてくるものは
　ありますか？」

男性のかたですね。
この人のたましい年齢は、30歳。ほぼ実年齢と同じです。
指の先が、ちょっとへらのようでしょ？
これは「へら型」っていって、
何をやらせても器用にこなせるという手相なんです。
この男性は、何でも器用にこなす30歳ですね。
楽器を演奏しても、料理を作っても、文章を書いても、
メカをあつかっても、なんでもすぐにそこそこ出来ちゃう。
でもそれだけに、
「ほんとにいま自分がやってることでいいんだろうか？」
というような迷いもちょっと観てとれますね。
いまも、褒めてくれる人はたくさんいるんだけど
自分のたましいは納得してないって感じじゃないかな。
「楽しく、より良く生きて行くには何に気をつければ？」
という質問をいただきましたが、そうですね‥‥
何をやってもそこそこうまくやれる人なんだから、
「何をやっても」の、その「何を」が、
まだいっぱいあるわけですよね、周囲に。
それならば、キョロキョロしてればいいんだと思います。
とりあえず、いまの生活いまの仕事をやりながら、
キョロキョロと自分の可能性を探していれば、
いまやっていること以上に、
自分を表現できる道がきっと見えてくるはずです。
いただいたメールだと、普段からふたつの名前を
使い分けているようですが、それはすごくいいことです。
もうひとつアーティスト名があってもいいくらい。
何でもできちゃうんだから、
いろんなことにチャレンジしていってくださいね。
器用さで、どこにでも収まれるんだけど、
簡単に納得しないで、いろんな世界に触れていきましょう。
可能性がいっぱいつまった素晴らしい手相です。

	すーじーさん
	51歳
	現在は無職

「家族は娘と二人です。
　娘にはできればいいご縁があって結婚して
　自分の人生を生きていって欲しいと思います。
　でも一人になった時、孤独になるのが不安で‥‥」

若いですよー、この人。
たましい年齢は、22歳くらい。
え？　実年齢は51歳？　みごとな若さですね。
このかたの場合、まず実年齢を忘れるべきです。
さぁこれから！って思うべきですね。
これまでいろいろ大変なことがあったようですが、
多くのことから解放されて、いよいよこれからなんです。
お仕事から離れているのもいいことですよ。
これから、自由な青春がよみがえるんです。
それで、ご質問は、娘さんが結婚されてから
孤独を受け入れられるかが心配、ということですね。
ですからこれも、孤独になるのではなく、
解放されると考えることが大事です。
あとは、そうですね、当然ですが母親として
嫁いでいく娘さんが心配でもあるのでしょう。
それが孤独への不安に加わっているのかもしれません。
でも、母親でならねばならぬという考え方から
はずれたほうがいいですね。
娘さんは、このかたにとって「妹」なんですよ。
たぶん、お嬢さんのほうがこの人よりも、
たましい年齢は上ですね。
しっかりしてるんです、お母さんよりおとな（笑）。
だからね、娘さんのこと、これからは
姉妹とか友だちの幸せを願うように思うのがいいですよ。
で、自分はどんどん表に出て、青春を謳歌するんです。
‥‥だいたいこのかた、娘さんの結婚話だけ書いてるけど、
あれですよ、ご自分のそういう話だって出てきますよ。
これから先、モテるから。
入籍するかどうかはこの方次第ですけど、
恋ははじまっていくと思いますよ。
相手は年下です、ジーンズの似合う年下。
とにかく、繰り返しますが、実年齢を忘れることです。
世間一般のものの考え方からすこしはなれたところで、
これから先の青春で何をやっていくか、
ゆっくり考えてみてください。

	yue さん
	26歳
	家事手伝い

「どんな仕事に就いたらいいのか悩んでいます。
　漠然と事務職かなとは思っているのですが‥‥。
　私にとって適職とは
　どのようなものなのでしょうか？」

このかたは、就職についてのご質問ですね。
まず、たましい年齢は14歳です。
まだ中学生なので、あせって自分の将来を
決めなくていいんじゃないでしょうか。
漠然とでも事務職かな？　と思うのであれば
やってみればいいと思います。
計算能力が優れた頭のいい人だから、
事務職というのは向いていますよ。
でも、この人の人生が大きく変わっていくのは、
実年齢で33を過ぎたくらいからなんです。
まだ７年ほどありますよね。
それまで社会見学のつもりで、いろんな職業を
転々としてみるのもいいことだと思います。
‥‥本当はこの人、いわゆる平凡な職業に
抵抗があるの、かもしれない。
キャリアウーマンだけが偉いわけじゃないって、
心のどこかで思っているのかも。
だから、職業を決めることに戸惑いがあるのかな。
それなら、何がこの人の適職なのかというと、
具体的なことはわたしにもわかりません。
それは社会見学を続けるうちに
自分で見えてくるものなんです、33歳あたりで。
そうなれば劇的に大きく人生が展開されていくだろうから、
いまはそのまま、わからないままでいいんです。
わからないってこと、素敵なことなんですよ。
わからないっていう時代を受け入れて、
わからないことを楽しみながら、６、７年過ごしていくと
いろんなことが見えてくるでしょう。
いま一生を決めようとする必要はないんじゃないかな？　　　

	yukie さん
	25歳
	小さな食堂の看板娘

「自分に与えた大きな宿題として、自伝を書く
　ということがあるのですが、これを書くに当たって
　アドバイスをいただけたらうれしいです」

たましい年齢は24歳です。
沖縄で自伝に挑戦中？　25歳で？　おもしろい。
二重生命線の複雑な手で、器用だし、明るいし、
いろんなことを試してみようという好奇心も強いし、
すごく行動的な女性ですね。
実際これまでも、勇気を持って立ち向かったり前進したり、
これからもそれは変わらない長所だと思います。
頭もとても良いかたですね。
もちろん言葉の能力も長けていますから、
どこいっても人に受け入れられるだろうし、
自信をもって人に接することの出来る人です。
だからそうですね、この人の書くものって
すごくおもしろいと思います。
自伝を書くに当たってのアドバイスとしては‥‥
「いまが勝負！」と思わなくていいんじゃない？
っていうのがありますね。
この人、旅人なんですよ。
いろんな自分をお試し期間中。
自伝というのは過去のことを書くわけですよね？
これからの旅でおもしろいことがいっぱい起きそう、
この時点での自伝は『自伝第一章』、
第二章、第三章に向けても
ゆっくりとネタ集めの旅をお大切に。
今は今で気楽にいっぱい、日々の出来事や心情を
自分のブログでもなんでもいいから、　　　　　　　　　　　　　
みんなにイキイキ伝えることもいいんじゃないかな。
実年齢80歳を過ぎてどんな自伝が残せるか
自分の変化もおもしろがりながらたっぷりと
地球生活をお楽しみください。　　

下は14歳から上は56歳までの「たましい年齢」が、
きょうは並びました。
それぞれに、「○○○な□□歳」と、
ただ年齢を告げるのではなく、どんな何歳なのかを
教えてくれるのが、「たましい年齢」の
魅力（というのもへんですが）なんですよね。
ひとことで「18歳」と言っても、
ひとそれぞれの、いろんな18歳がありますもの。

というわけで、
「読者のたましい年齢鑑定」はこれにて終了。
募集の際にはたくさんのご応募をありがとうございました。
抽選で選ばれた17名の方々、ご協力、感謝です！

また「たましい年齢」で、
なにかたのしいことができるといいなと思います。
ね、マーコさん？
そのときがきたら、またお会いしましょう！

2007-10-12-FRI