いまみなさんが読んでくださっている、このコンテンツは、 もう何度もご紹介していますが、あらためて。
三國さんとの、出会いは? |
はじめまして。 |
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よろしくお願いします。 |
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三角 | こちらこそ、よろしくお願いします。 |
(お名刺を拝見しつつ) 「リトルバード」さんというのは 編集プロダクションの会社でしょうか。 |
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三角 | そうですね、 いまはなくなってしまったのですが 「雄鶏社」という会社の仲間が集まってはじめた 編集プロダクションです。 |
「雄鶏社」さん。 手芸本の老舗のような出版社さんでしたよね。 |
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三角 | ええ。ですので、いまつくっているのも、 「編みものや縫いもの」など、 「手づくり」のたのしさを伝える本なんです。 |
なるほどー。 ‥‥で、この2冊。 |
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そう、この2冊。 |
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三角 | はい。 |
もう、あまりにもかわいくて。 |
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三角 | ありがとうございます。 |
おしゃれな手芸本って たくさんあるとは思うんですが、 そんな中でも三國さんのは独特な雰囲気があって、 なんか、あの‥‥とにかく惹きつけられました。 |
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‥‥無粋な言い方なんですけれども、 たぶんこの2冊は、とても売れていますよね。 |
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三角 | はい、売れています。 |
わぁ、やっぱり。 |
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三角 | 1冊目より、2冊目が売れているんです。 |
へえ〜、すごーい。 |
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写真もすてきだし、なんてかわいい本だろうって。 |
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三角 | 本をほめていただいて、うれしいです。 でもそれはやっぱり、 三國さんの作品がとにかくすばらしいからで。 |
そうですね、もちろん。 |
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三角さんは、 三國さんにどうやって出会ったんですか? |
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三角 |
「雄鶏社」にいたころ、 会社宛に「長津姉妹店」の案内葉書をくださって、 それが編集部の壁に貼ってあったんですよ。 さりげなく、ふつうに。 |
へえー。 |
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三角 | その葉書がかわいかったので、行ってみたんです。 その展示が衝撃的にかわいくて。 そこで作品を買ったのが もう、6、7年前になりますね。 |
あ、そんなに前なんですか。 |
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三角 | ふつうに三國さんのファンとして、 毎年「姉妹店」をたのしみにしてました。 会場にいけば、記帳するときに、 「すごくすてきでした!」とか、 「お仕事でご一緒したいです!」みたいなことを アツく書いたりしたんです |
おおー。 |
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三角 | なのにぜんぜん、リアクションがなくて。 |
そうだったんですか。 |
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三角 | だから、本で作品を発表することに 興味がない人なんだなあと思ってたんです。 1年間はそんな感じで、 2年目にようやくご本人にお会いできたんですよ。 |
いよいよ。 |
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三角 | そのとき、 「書籍用に作品を提供していただけないですか?」 って言ってみたら、 「ぜひ喜んで」と。 |
あれ(笑)、意外とあっさり。 |
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三角 | それが、この本です。 複数の作家さんとの共著なんですけど。 |
わー。 |
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この帽子、三國さんの作品ですか。 |
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三角 | そうです。 このご縁から、 「いつか、三國さんで1冊つくりたいですね」 となって、 『編みものこもの』に結びついたわけです。 |
なるほどー。 |
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あの‥‥三國さんにちらっとうかがったんですが、 2冊目の本をつくる前に、 三國さんと三角さんおふたりで、 ツアーに出かけたそうで‥‥? |
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三角 | お買いものツアーです(笑)。 ほんと、大学生のときにやるような。 原宿で待ち合わせして、 渋谷に行って、 渋谷から代官山、中目黒まで歩くみたいな。 |
たのしそー。 |
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三角 | なんていうんでしょう‥‥。 1冊目をつくったときは、 こう、ほっこりとした路線で 本をまとめたんです。 でも何度かお会いするうちに、 三國さんは、その世界観だけの人じゃないな って思ったんですよ。 北欧とか東欧の伝統的なものばかりじゃなく、 ちょっとキテレツなものも 好きだっていうことがわかってきたんです。 たとえばアメリカ的なおもしろさも入ってる、と。 |
はいはい、入ってますよね。 |
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三角 | 一度ふたりでお買いものしましょう ということになったんです。 同じものを見て、 イメージを共有させておくために。 |
それで原宿に。 |
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三角 | 「あの古着屋さんで見た、 アメリカの古着のカーディガン覚えてる?」 みたいなことを繰り返して話しながら、 2冊目はつくっていきました。 お買いものツアーで刺激を受けた要素が 2冊目にはけっこう入っていると思います。 |
なるほど、2冊目はたしかにそうですよね。 1冊目は帽子や手袋の「こもの」の本で、 ほっこりしてましたよね。 |
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協力: 文化出版局 編みものこもの |
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2冊目は、伝統的な雰囲気を残しつつ、 ウエア類も加わって、 よりたのしく広がっている気がしました。 |
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協力: 文化出版局 編みものワードローブ |
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三角 | ありがとうございます。 ‥‥このカーディガン、 刺しゅうが入ってますよね。 |
ええ。 |
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三角 | こうなるまでが、 ちょっとおもしろかったんですよ。 (バッグからカラフルなものを取り出す) |
ん? これは‥‥?? |
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三角 | 刺しゅうなんです。 三國さんがつくったものです。 |
へえー。 |
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三角 | これが、紙に縫いつけられて、 葉書になってうちに届きました。 |
すっごーい! 届くんですね、これ。 |
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三角 | これは、ちょっとわたしもビックリしたんです。 お買いものツアーのあとに 送られてきたんですけど、 刺しゅうの練習をしてますとか書いてある。 ええと‥‥12月30日ですね消印が。 |
郵便屋さんもビックリですよね、これ。 |
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三角 | で、1月4日に 次の刺しゅう葉書がまた届いて、 その数日後には、 もう葉書じゃなくて まとめて一気に届いたんです。 こんな感じで。 |
すごーい! |
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すごい、三國さん! |
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三角 | 短期間のあいだに、 めきめき上達してるんです。 |
三國さん(笑)、おもしろい。 爆発的な人ですよね。 |
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この刺しゅうはつまり、 2冊目の本でこういうのをやりたいということで? |
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三角 | そう、そうです。 |
そこから、こういうふうになったんですね。 |
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三角 | そういうことです。 とどいた葉書に、 「これをカーディガンの前立てにしたらどうかな」 みたいなことが書いてあって。 |
すごいなあ‥‥。 |
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三角 | で、この葉書の最後に書いてあるんですよ。 「よいお休みを」 ‥‥いやいや、休めない! |
はははは。 |
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こんなの見せられて(笑)。 |
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三角 | すごい刺しゅう見せられたら、休めない(笑)。 |
おもしろーい(笑)、 三國さん、ほんとにおもしろいねぇ。 |
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(月曜日に、つづきます) |
イラスト/木下綾乃 |