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読者のみなさんから届いたお便り #53

 
1970年になるかならないかくらいのころ、
わたしは小学校の低学年でしたが、
そのときの担任が授業の一コマを使って
「プラモデルの時間」を実施してくれました。
児童が自前でプラモデルのキットを持ち込んで、
その時間だけ組立ててよいという
一回限りのレクリエーションのようなものでしたが、
担任は
「ただし、戦車や戦闘機、拳銃など
戦争に使うものはダメだ」と制限をつけました。
当時の年齢からして、担任はおそらく団塊の世代で
戦争の経験はなかったはずなので、
反日米安保運動か反ベトナム戦争運動の
どちらかの影響によるものだったのでしょう。
プラモの兵器と本物を一緒くたにしてよいのか、
というようなことは置くとして、
当時は学校という場で、
こうしたある意味生々しい主張に
直に触れることになるくらいに、
まだ子どもの近くに戦争があったのだと、
そんなことを思い出しました。
(貧乏紳士T)

2025-10-02-THU

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  • ヴェトナム戦争/太平洋戦争にまつわる
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    テーマや話題は何でもけっこうです。
    いただいたお便りにはかならず目を通し、
    その中から、
    「50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶」
    の特集のなかで、
    少しずつ紹介させていただこうと思います。

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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶