
こんにちは。「ほぼ日」の下尾(しもー)です。
わたしは「かわいらしい」とは、
老若男女どんな人でも持つことのできる
「魅力」のことだと思っています。
いつか「かわいらしい」おばあちゃんになるために、
憧れの人にヒントをもらいにいくシリーズ
『かわいらしい人』。
2回目のゲストは、さまぁ~ずの三村マサカズさん。
愛され力に溢れた三村さんの
「かわいらしさ」のもとを
知りたくて話を聞きに行きました。
相方の大竹一樹さんの話や、
おもしろいとは何か、
コントに懸ける想いについても話してくださいました。
三村マサカズ(芸人)
1967年6月8日生まれ、東京都出身。さまぁ~ずのツッコミ担当。ホリプロ所属。50歳を超えても、もっとおもしろくなりたいという2人の奮闘、成長を見届けるYouTube『さまぁ~ずチャンネル』は登録者100万人を超え、増えつづけている。
- ──
- 大竹さんと、
ずっと一緒にいようと思ったのはいつですか?
- 三村
- 高校を卒業して、1回離れるじゃん?
それから2年くらい離れてて。
だから一緒にいようと思ったのは、
お笑いをやるってなって、
ホリプロに入ってからじゃないかな。 - 俺はその2年間、
原宿で洋服屋を切り盛りしてた。
お店が狭いからさ、
いらっしゃいませって言ったら、
じっくり見てもらうには、
俺が外に出なきゃいけないぐらいの狭い店。
- ──
- 2年後に、
お笑いをやろうと思ったきっかけは何ですか?
- 三村
- ふたりとも誘われたのね。
- ──
- それは、どういうことですか?
- 三村
- もうひとり、3人目のシンちゃんがいて。
- ──
- シンちゃんは、高校のお友達ですか?
- 三村
- そう。お笑いやろうって、シンちゃんから
大竹のところに誘いの電話があってね。
大竹は、三村もやるかなって言って、
俺に電話がかかってきたのかな。 - これ、前に番組で判明したんだけど、
シンちゃん的には、
本当は別に三村はいらなかったらしい。
- ──
- 衝撃の!!
- 三村
- ほんと、衝撃だよ。
シンちゃんが、
「そしたら三村まで来ちゃうからさ」
とか言ってたから(笑)。
- ──
- 3人でホリプロに行ったんですか?
- 三村
- そう。まあ週に1回くらい、
所属というよりは、預かりのようなカタチで。
だから夏とか、大竹とふたりで
リゾートの海にバイトしに行っちゃったよね。
9月になって、シレっとネタ見せに行っても、
あれ、夏の間いなかったよねぐらいの感じ。
ちょっとバイトしてましたって言って、
ちょっと色黒くなってるなって言われるくらい。
- ──
- ゆるいですね。
- 三村
- で、その間に、シンちゃんは
俺らがもうやめたと思って違う人と組んでた。
- ──
- ええっ。シンちゃんにも言わずに、
ふたりでバイトに行ってたんですか。
- 三村
- だって今みたいに携帯がないのよ。
家の電話にかけるほどでもないことだから。
今って、こまめに連絡するじゃん?
でも当時は何にも連絡しなかった。
ホリプロにも連絡しないでバイト行くし、
シンちゃんにも連絡しないでバイト行くし。
- ──
- シンちゃんは、ショックを受けてなかったですか?
- 三村
- でも9月とか10月に会った時は
シンちゃんのほうが順調だった。
ホリプロの初めてのお笑いライブを
銀座小劇場でやりますという
旗揚げ公演に出ているからね。
シンちゃんは、
イジリー岡田さんの「キッドカット」とかと
一緒にメンバーに入ってたし、
当時、新聞の芸能面にデカデカと出てた。 - 俺らは、それを見に行くぐらいで、
出られないからどうするっていう、
いちばん宙ぶらりんの時だった。
- ──
- ふたりは、それから、どうしたんですか?
- 三村
- 客席から見てたなあ。
それから1〜2ヶ月後ぐらい、
3月ぐらいにショートコーナーみたいなので、
やっとライブに出るわけ。
- ──
- ふたり組ですか?
- 三村
- うん。もうひとり、誰かと組もうかとか、
いろいろ思ったけど、バカルディって名前で
大竹とふたりで、いろんなことをやり始めたかな。
- ──
- 転機が来たのって、いつ頃ですか?
- 三村
- これがね、早かったんだけど、
ちょっと一瞬売れたんだよね。 - だけど転機は、そこじゃないんだよね。
- その時はまだ、この世界って何だろうって、
わからない感じのままで。
自分の気持ちが定まらないまま売れたから、
ちょっと早かったのかもしれない。
- ──
- 覚悟みたいなものが、まだなかった?
- 三村
- そうそうそう。
そんなんだから沈むんだよね。
沈んで‥‥
転機はそうですね‥‥ - 結婚ですかね。
- ──
- おお〜。
- 三村
- 29歳で結婚して。
結婚するとね、頑張るじゃん。
自分ひとりじゃないんだって。
子どももできて。
そこからの頑張りが、異常でしたね。
- ──
- へえ。もう何でもやるみたいな?
- 三村
- なんかナルシストみたいなところがあって、
俺が頑張らなきゃみたいな。
背負ってる荷物は重いほうがいいみたいなこと。
この言い方は、よろしくない時代になったけど、
感覚としては本当に、そうなんだよね。
家族がいるから頑張れるという。
- ──
- 愛する人が増えたから!
- 三村
- そういう言い方のほうがいいよね。
でも、愛する人っていう言い方がちょっとね、
恥ずかしい。 なんて言うんだろうね。 - 一生一緒にいる人が増えたから頑張れるよね。
その頑張りが相当良かったんじゃないかな。
転機です!
- ──
- 子育てについても聞きたいです。
- 三村
- 高校とか、進路とか相談されることはなかった。
子どもたちが俺に相談することは、ひとつもない。
上の子は、もう結婚もしたよ。
そうだ。結婚する時も、旦那さんがうちに来て、
「娘さんを僕にください」って挨拶あるじゃん?
あれがイヤすぎて。
煙草を吸う子だったから、
玄関の外の煙草を吸うところで、
「よろしくね」って言って終わらせちゃった。
- ──
- ええ、受け止めてあげなかったんですか?
- 三村
- 改まってスーツ着てきてたから、
今日言うってわかるじゃん?
それを阻止して
「よろしくね。よろしくね。」 で終わらせた。
すんげえ用意してきてたらしいんだけど、
言えなかったって言ってたみたい。
- ──
- ま、でも受け入れているんですもんね。
- 三村
- もちろん。
- ──
- 子どもが結婚するって、
どういう気持ちになるんですか?
- 三村
- なんかひとり減っちゃったなって。
飲み会で、ひとり帰っちゃったみたいな感じ。
4人から3人になると、だいぶ減った感があるでしょ。
- ──
- ちょっとあんまりピンとこなかったですけど(笑)。
- 三村
- 4人いたのに、ひとり減ると、
すごく、ちょっとさみしい。
だいぶ減ったみたいに感じる。そんな感じ。
- ──
- ぽっかり穴が開いた感じですか?
- 三村
- ま、 ぽっかりというか、
ま、もうひとりいるし。
でも、もうひとりも、バイトとか
ガンガンやっちゃってるから、
本当、夫婦ふたりだけになっちゃうよ。
(つづきます)
写真 立松尚積
2026-06-06-SAT
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6月11日〜17日に、待ちに待った
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