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コットン素材のトートバッグですが、
いっけん、コットンに見えないのは、
生地の表面に「柿渋」(かきしぶ)を塗っているから。
平安時代から伝わる柿渋は、
青いうちに収穫した渋柿の未熟果を搾り、
発酵後、数年間熟成させたもの。
日本では古くから、この柿渋を塗料や染料として使い、
深い色とツヤをつけるだけでなく、
耐久性・防水性・防腐性・防虫性を高めることから、
伝統建築の木材の塗料としても使われてきました。

MITTANの三谷さんが
柿渋のトートバッグをつくろうと考えたのは、
日本の酒づくりにおいて、
麹を絞るのに使う柿渋仕上げの
「酒袋」がヒントだったそうです。

柿渋を塗る作業は、
京都の手染め染色のチームに託しました。
使った柿渋はかなり粘度のあるものです
(まるでジャムのようだそう!)。
和紙のようにも、革のようにも見えるのは、
そんなつくりかたによるものなのですね。
たっぷりの量の柿渋を使っていますから、
手作業ならではのムラがうまれ、
バッグの内側を見ると、
すこし染み出しているのが見られる場合がありますが、
ひとつひとつ、手仕事ゆえの個性だとお考えください。

さて、表面で被膜となった柿渋は、
使用していくうちにクラックが生じ、
それが風合いや味わいの変化につながっていきます。
もし、柿渋が剥離しすぎたと感じられましたら、
MITTANのアトリエで補修を受け付けています。

サイズは2つ。
「小」はA4書類やノートPCがすっぽり入る大きさで、
日常使いにぴったりのサイズ感、
「大」はその約2倍、横長の大きさで、
大きなショッピングバッグ的なかたちです。
ぺたんこに見えますが、どちらも底にマチがあります。

ハンドル部分は短めで手提げ仕様
(肩にはかけられません)。
口周りから連続するつくりで丈夫に、
さらに持ち手と口周りには
強度を増すための芯を入れました。
何も入れないときは、ぺたんこになりますから、
くるくると丸めての持ち運びが可能です。

2024-05-28-TUE

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  • 販売時期
    2024年5月30日(木)午前11時販売開始

    販売方法
    数量限定販売
    ※なくなり次第、販売を終了します。

    出荷時期
    お申込み後、1~3営業日以内に出荷。