糸井 |
へぇ、会社、つくるんだ? 新しく? |
仲畑 |
そう。新会社。
電通といっしょにつくる新しい会社。 |
糸井 |
会社名は? |
仲畑 |
「株式会社ナカハタ」。 |
糸井 |
へぇ(笑)。
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仲畑 |
カタカナで、4文字。「ナカハタ」。
わかりやすいでしょ? |
糸井 |
いつごろスタートするの? |
仲畑 |
だいたい9月ごろだね。 |
糸井 |
何人ぐらいの会社? |
仲畑 |
おれと、ほかに3人。
コピーライターばっかり3人。 |
糸井 |
コピーライターばっかり? |
仲畑 |
うん。
ひとりは、ワイデン&ケネディにいた。
それと、元サンアドにいた。
もうひとりは、博報堂にいて、
いまフリーになってる。
みんな、すごくいいよ。
ほんと、いい子ばっかり。 |
糸井 |
つまり、選りすぐりのメンバー。
いいコピーライターを集めた会社だね。 |
仲畑 |
けっきょくね、ひとりになっても
フリーでやっていける連中じゃないと。 |
糸井 |
そういう人を、固めちゃったのね。
その3人プラス仲畑くんの4人? |
仲畑 |
あとは、進行管理のデスクがひとり。
だから、いまのところ、全部で5人か。 |
糸井 |
ほぼ、コピーライターばかりの会社か。
ふつうにはあんまりない形の会社だね。
でも、個人的には、すごく共感できる。
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仲畑 |
あ、そう? |
糸井 |
だってね、いくら仕事ができるといっても、
それぞれがフリーで、
別々に4人いてもおもしろくないでしょ。 |
仲畑 |
うん。 |
糸井 |
それは、たしかなのよ。
とくに、メディアが変化してて、
何がどこでどう花開くかわからない時代は、
できる子がひとりでいることよりも、
「優秀な話し相手がいる」っていう環境のほうが
よっぽど重要なんだ。 |
仲畑 |
そう、そうなんだよ。 |
糸井 |
だから、これは、そういう会社でしょ?
少なくとも、解説者としては、
この会社にそういう期待をしますね。 |
仲畑 |
仕事が発生したらね、
たぶん、その仕事を、4人全員で眺めて、
誰がどう担当するかっていう
会議をやると思うんだ。
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糸井 |
それ、それ(笑)。 |
仲畑 |
仕事を前に、4人でじーっと見て
「どうする」っていうのやるわけ。
それが重要なのよ。
つくるのなんて、もう簡単でさ。 |
糸井 |
まったく同感ですよ。 |
仲畑 |
あ、そう(笑)? |
糸井 |
そういうことが、たぶん
おもしろくてやりたいんだろうな、と思った。
で「お前やる?」とか。 |
仲畑 |
集めた4人はね、発想の角度が、
ちょっとずつ、みんな違うんだよ。
それが、いいわけ。
じゃないと、何人いてもしょうがないからさ。
たとえば、おれが糸井くんと
ずっとつき合ってるのもそういうことなんだ。 |
糸井 |
そうだね。 |
仲畑 |
全然違うじゃん、タイプが。
だから、話し相手としてはいいわけよ。
必ず、違う考えが混ざるからさ。
それはね、ありがたいことだよ。
異論を「ああ、いいもんだな」と 思えるようになるには時の力がいるけど、
それを早くやれたら得だよ。ほんとに。
異論というものが、反対意見じゃなくて、
自分にとって「すごくいい」というふうに
感じられたとすれば、すごくラクになる。
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糸井 |
なんか、おれ、わかったわ。
2割くらい失敗する可能性もあるけど、
8割成功するわ、この会社。
たぶん大丈夫だと思う、ないもんそういう会社。
たぶん、どんどん人増えるよ、ここ。 |
仲畑 |
そやろか。 |
糸井 |
だって、ふつうに考えて、
できるクリエイター何人かに相談するのって
そうとうめんどくさいもの。
だけど、この形の会社に持ってくれば、
どんどんいろんな角度から眺めてくれるわけで。
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仲畑 |
うん、心あるクライアントは、
ほんとにちゃんとしたことを
聞きたがってるからね。
まあ、その心あるクライアントって
多くはないんだけど、それでも、
いい仕事ができる場はあるということだから。 |
糸井 |
ちっちゃいサイズで、
ボルテージの高い人が集まってる会社だね。
へー、そっか、そっか。
じゃあ、これから、忙しくなるじゃん。 |
仲畑 |
ちゃんとやるとね。 |
糸井 |
まわりの人たちは、仲畑くんに
ちゃんとやらせようとしてるんでしょ? |
仲畑 |
そうなんだろうかね。
この新しい会社って、おれのマンションから
50歩くらいのところにあるんだよ。
「なんか近すぎるぞ」って言ったら、
「じゃないと来ないじゃないですか」
って言ってた。
みんな、ちゃんと知ってるんだよね。 |
糸井 |
おれも、そう思うし(笑)。
けっこうちゃんとした用事もあったじゃない。
遊びに行くよ、動き出したら。 |
仲畑 |
インベーダーはないよ(笑)。
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(仲畑さんとのお話は今回で終わりです。
どうもありがとうございました) |