今年『ナイン』は大当たりする! 去年は知らなかったくせに、応援します。 |
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 第二回 はじめての記者会見、その2 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 出演者の集合写真を撮ったあと、 稽古場のあちこちで、小さな取材の輪ができました。 「今って、こういう時間でいいのかな」と、 自ら壁に公演ポスターを貼りだすプロデューサー。 でも、少しも不安そうじゃないし、 ぼくにはこういう時間でいいんだと確信できました。 だって、取材してくれる人々の期待感が、 稽古場いっぱいに漂ってますから。 こんなこと、少なくともぼくには初体験です。 優しい空気の薄暗がりのなか、Tシャツ姿で走り回り、 取材の輪を行ったり来たりのスタッフ。 「これは成功だね」と声をかける間もないほど。 そうそう、きょうは、あえて進行表もなしなんです。 ここは稽古場だから。 稽古場は、なにが起きても大丈夫な場所だから。 いつのまにか、振付家のグスタヴォを中心に、 出演者たちがウォーミングアップを始めました。 記者さんたちがそれぞれ席に戻り、カメラを構えます。 ウォーミングアップと言っても、 ちょっとしたダンスを観てるような気持ちよさ。 ピアノに合わせた「声出し」という声の準備体操でさえ、 素晴しい楽器たちのパフォーマンスです。 そして演出家デヴィッドが指示を出し、 これまで稽古して来た場面をふたつ披露することに。 稽古着、仮の小道具、ピアノの伴奏、 そして公演1カ月前の途中経過。 本番の劇場よりも空間が小さなぶん、 あるいは、すべてが生だから、 そして見つめる人の期待が膨らみきっていたおかげで、 稽古場とは思えない高密度な2場面が披露されました。 “記者会見のようなもの”は午後3時半に始まって、 午後7時前までかかりました。 記者会見の一般常識はよく知りませんが、 おそらく普通では考えにくい長さだったでしょう。 でも最後まで、カメラの数も記者席も減りませんでした。 それどころか、最初中央2列目に陣取ったぼくは、 少しずつ記者さんに席を譲っているうち、 最後は立ち見になってたくらいです。 共同主催の劇場スタッフのひとりが、 散会後に言ってくれました。 「やってよかったですね。 こんなのほかにはないと思います。」 さあ、通常の記者会見が目的とする「効果」が どこまで目に見えてくるかはわかりません。 けれども、きょう、ぼくたちの伝えたい気持ちが ぱんぱんに膨らんだのはたしかです。 会見で、大ヒントをくれた出演者にならって、 ぼくもできるだけ素直にお伝えしたいと思います。 『ナイン THE MUSICAL』という作品の魔術のこと。 さあ、大阪公演初日まで4週間です! (月曜に、つづきます!)
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2005-04-16-SAT
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