今年『ナイン』は大当たりする!
去年は知らなかったくせに、応援します。

               
いよいよ公演は12日まで!
熱いメールがとどいてます!

               


シェフ
もう木曜日か‥‥
いよいよ日曜日が千秋楽だよ。
あと6ステージだよ‥‥。

べ3

ぼくもここまで入れ込んだ舞台は
うまれてはじめてだったので
終わっちゃうのが寂しいですね。


シェフ
頂くメールも、
日に日に熱くなっております!

べ3
ほんとです!
きょうは女性のみなさんからの
メールを特集しますね!

=
細かい感想が出てこない。。。
なんか、ただひたすら圧倒されてしまいました。
こんなに官能的なお芝居、観たことないです。
別所さんの息遣いに足の力が抜けてしまいました
(帰り道も足に力が入らなくて、
 ちょっとフラついていた。。。)。

女優さんの美しさも素晴らしかった。
女はきれいでなければいけない!
と心底思いました。。。

前回のナインを観てないので、
こう言うのもなんなんですが、
今回のグイド、憎めない男でしたね。
別所さんのナマのお芝居って
観たことなかったんです。
正直、今までは別所さんを
「ハムの人」だと思ってました。。。
「ぐるぐるナインティナイン」の
「ゴチになります」を見ても、
食べ過ぎて負けてるし
(番組からお花が来ていて、笑ってしまいました)。
でも、別所さんのそういうキュートさが、
グイドを憎めない男にしてるのかもしれないですね。
ホワイトシャツの広い背中にしびれてしまいました。
今では別所さんを見る目がハートです(単純)。

久しぶりに、もう一度観たい!
と思ったお芝居です。
なので、もう一度観に行きます。
今度はもう少し話の内容を味わいたいと思います。

(じぇりー)


べ3
そうですよ別所さんは
ハムだけの人ではありません!

シェフ
ぜひもう一度当日券で
いらしてくださいね〜!

=
本日、「ナイン the musical」観てまいりました!
まだ頭のなかを歌が駆け巡ってるし、
女性美にうっとりして
私も体引き締めるぞ、とか決意してたり
帰りの電車の中では絶対夢見心地な顔していたに
違いないのですが、ともかくいまは、
もう一回分の公演チケットが
手許にあることに感謝しております。
欲をいえば、会社休んでもう一回くらいみたい!

印象に残っているのは、役者さんたちの一体感。
歌声や踊りや身のこなしにうっとりし、
羨ましいと思いつつ、それよりも役者さんたちが
信頼しあっている作り上げている感じがして、
みんな本当に仲いいんだろうなぁ、と感じて
そちらにも羨ましくなりました。

で、ミュージカル自体もすばらしくって
浸っておりますが、
アートスフィアは初めていったのですが
「ナイン」にぴったりで、素敵な劇場ですね。
すでに楽日間近の日程でナインシート
(一階の一番端っこ)席をとっていたのですが、
ほぼ日さんのレポートを読むだに、
これは舞台全体を俯瞰して観たいぞ〜、
一回観ただけではきっと後悔するぞ〜、
と思って再度ほぼ日枠当日引き換えチケットを
申し込んだのですね。
舞台全体観るのが目的だったのでA席を申し込み、
どきどきしながら引き換えたら、
3階A列真ん中より。こんなよい席を、
どうもありがとうございます!
私は身長が低めで150cmないので、
傾斜があって視界の開ける二階席や
三階席をとることも多いのですが、
背の低い方や演出をたっぷりと楽しみたい方には、
むしろお勧めします。
(一階席は、前の席の人の身長、
 髪型[けっこう重要]にどうしても
 左右されちゃいますし)
照明がほんとうに微妙に計算されていたので、
一階席では気づけない照明の筋をたどってみたり、
ちょっと変わったところにいらっしゃる
オーケストラ指揮者の方をみつめて
一緒にタイミングを計ったり、楽しいんですよ!
水の湧き出るシーンなんて二階、三階のほうが
舞台効果ばっちりかも。透明な椅子が作りだす列とか、
照明の美しさとかで目がお皿のようでした。

次回は一階席なので、
今度は役者さんの顔まではっきり見える近さ!
臨場感たっぷりなはず! 浸ります!
今日の3階席にしても舞台ととっても近くって、
一応持っていったオペラグラスはほぼ使わなかったです。
だって、オペラグラスで一点集中しちゃったら
他の役者さんが見れない!そ
んなの勿体無いんですナインの舞台は!

今からだといい席残ってないかも、とか
当日券ってどうなのなんて考えている人がいたら、
もうアートスフィアのナインは
どこだって楽しめますよ〜っ!
とお伝えしたい! です。

P.S
特別チケットをありがとうございました。
チケットを引き換えたときに
お姉さんのにっこりと笑いかけてくださって、
開演前から軽やかな気分になりました。
どこの方だったのか気になります。
いろいろな方に、素敵な時間を
プレゼントされたみたいでした。

(匿名さん)


シェフ
ぼくも2Fで観ましたが
舞台全体がわかるので
とてもいいんですよねー。
それから指揮のようすも!

べ3
大阪のシアターBRAVA!も
素敵な劇場でしたけれど
アートスフィアって
まるで『ナイン』用かと
思うくらい、
すごく合ってますもんね。

=
そういえば、大昔、フェリーニ監督の
『8 1/2』を観たなぁ。
映像は異常に美しかったけど、
ちょぉっと訳わかんなかったなぁ。
と思い出しておりました。
昨日、『ナイン』を観劇させて頂いた後、
私の後ろを歩いていたお二人の女性が話していました。
「映画の『8 1/2』って観たことある?」
「昔、観たけど、訳わかんなかった。」
誰が観ても、訳わかんない映画だったんだなぁ、
と思わず笑ってしまいました。

舞台の幕が開くと、白とグレーと透明感のある
道具を基調に、そんな観客達に予断を持たせない場面が
展開されていました。
(オーケストラの位置も工夫されていましたね。)
まず、何と言っても音楽が素晴らしくて、
16人の女性コーラスを中心に心地の良い音が
常に客席を覆っていました。
ミュージカルに多く感じられる、
歌い上げて完結する曲は極力避けられて、
物語の流れを大事にし、
独白するような一曲一曲が、
とてもセンス良く思われました。
一幕目は、おしゃれに小粋にシュールに、
グイドを取り巻く、華麗な女性関係が美しく
リズミカルに快楽的に
そして退廃的な雰囲気も醸し出しながら、
ショー的な要素もふんだんに織り込まれ
楽しませてもらいました。
ニ幕目に入ると、物語は深刻になります。
グイドが虚構と現実の狭間に陥り、
子供の頃のトラウマ…、喜びと絶望を
一度に体験した記憶が波のように甦ってきます。
そんな複雑なグイドの内面と
心理描写が見事に具現化されていて、
素直に感動しました。
とはいえ、モーツァルトっぽい曲もあったり、
宗教曲の荘厳さもあったり…、でも、
場面は温泉なんですよね。おもしろいなぁー。

久々に拝見した大浦みずきさん!
(すみません、以後なつめさんと書かせてください)
なつめさんが階段を降りてくると、
シンプルな階段もゴージャスに見える。
なつめさんが舞台の中央に出てくると、
まわりの人達の居所も自然と決まってしまう。
長年、舞台でのみ培った立ち居ふるまいが、
出演者達の集中力をグッと引き寄せるあたり、
さすがです! 歌声も素晴らしく、
レビューを思わせるシーンもあって、
楽しませて頂きました。
高潔な美しさも表現していた純名さん、
色っぽく可愛らしく体当たりの演技を
楽しませてくれた池田さん、
力強い歌声で内面の葛藤を潔く表現した高橋さん、
そして素晴らしい歌唱力がありながら、
それに頼ることなくグイドの心の要の
サラギーナを演じきっていた田中さん。
16人の女優、皆様に美しく可憐で、
そして強い存在感を感じました。
別所哲也さんは女優陣に負けてませんでしたね。
素晴らしい集中力で存在感を充分に
発揮されていたと思います。
私がこう申し上げるのも失礼ですが、
伸び盛りなんでしょうね。
一作一作毎に変化を遂げられていくであろう別所さんが、
ほんとうに楽しみです。

素敵な新しい形のミュージカルに触れられて、
新鮮な期待を持つことができました。
なんか、感想とは言え勝手なことばかりを
長々と申し上げてすみません。
読んでくださって、ありがとうございます。
(斉藤弘美、46才、女性)


シェフ
大浦みずきさんは
ファンのみなさんからは
「なつめさん」と
呼ばれているんですね。

べ3
それから、ナインの女優陣は
「ほぼ日ハラマキ」のページにも
登場してくだっていますので
どうぞごらんくださいね〜!

シェフ
さて、キウチさんの連載も
大詰めです。
2幕のラストシーンについてですので
例によって『これから観るので、
結末は知りたくない』というかたは、
薄目で読んでください!

               
第三一回 『大人になると。』
               

映画館が大好きだったグイド少年が、
スクリーンの前に登場するところから始まる
『ナイン THE MUSICAL』のオープニング──
そして最後の曲『Getting Tall〜Reprise』は、
映画監督グイドのシンボルである帽子を、
9歳のグイドが40歳のグイドに手渡す場面に流れます。

演出家デヴィッド・ルヴォーが
リトル・グイドを演じる子役たちに話しました。

「大切なのは、グイドだけを見てること。
 そしてグイドの名前を呼ぶ。
 1回では気づかせられないから、
 2回目はもっと大きな声で呼ぶ。
 うまく説得できれば、彼を死なせずにすむ。
 はっきり教えてあげないと、
 グイドは死んでしまうんだ。
 だから自分も強くなってがんばる。
 考えるのは自分のことじゃない、
 グイドのことだけを考えて。
 そうすれば、きっと正しく伝わるから」

小さな俳優にも大人の俳優と同じように接し、
演出するデヴィッド。
もしかしたら演出家がよく言いたくなりそうな、
「役に集中して」なんて、
あいまいな言葉は選びません。
具体的な場面の話だから、
演出家の言葉はとても具体的です。

それを受けるリトル・グイド役の樋口くんも向笠くんも、
打てばひびく、素直に表現する力をもった俳優です。
デヴィッドの言葉がふたりの若い俳優のなかで、
どんなふうに生きてるかは、
「第二一回 ナインの主役は。」の回をどうぞ。
あの年齢でデヴィッド・ルヴォーの演出を受けたら、
このあと彼らと仕事する演出家は大変です。
それに共演する女優さんも。
彼らはすでに、さまざまな女性を知ってるし。

9歳のグイドが40歳のグイドに語る歌、
『Getting Tall』のあとからは、
デヴィッド・ルヴォーならではの演出世界です。
デヴィッドが創り出した「愛」の世界が、
完結していきます。
リトル・グイドに舞台上のすべての権利を与え、
ぼくたちに魔法を見せてくれます、
別世界へつながる二重螺旋の階段を使って。

リトル・グイドは舞台上に、
ルイザをのぞくすべての女性たちを登場させます。
40歳のグイド・コンティーニにとっては、
過去に出会った女性たち、
9歳のグイド少年にとっては、
これから出会う女性たち。
ひとりずつリトル・グイドに小さく挨拶します。
『ナイン』を彩る15個の宝石が、
それぞれきらり、きらりと輝きながら‥‥

このとき、女性たちとグイドの物語が、
次々とリセットされていくように
ぼくには見えます。幸福なリセット!

「サン・セバスチャンの鐘」のとき、
教会の儀式で祝福を与えてもらえなかった
スパのマドンナに膝まずくと──

拒絶された思いを残して
天国に行ってしまったママに会うと──

15人の女性たちとの過去を、
幸せな記憶に変える魔法のそのあとで、
15色の輝きすべてを備えた女性、
妻ルイザとの関係が最後の最後に残ります。
そして‥‥

さて、2005年の『ナイン THE MUSICAL』は、
いよいよ最終ラウンド、残り6ステージです。

(つづきます!)


2005-06-09-THU
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