今年『ナイン』は大当たりする! 去年は知らなかったくせに、応援します。 |
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 東京公演は今月27日(金曜日)から! あさって22日(日曜日)は 六本木ヒルズの無料イベントにどうぞ! ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 第二一回 『ナイン』の主役は。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
『ナイン THE MUSICAL』は、 別所哲也さん演じるイタリア人映画監督 「グイド・コンティーニ」40歳と、 彼をめぐる16人の女性たちの物語です。 けれども、主役はもう一人います。 9歳のグイド・コンティーニ、「リトル・グイド」。 その年齢がこの作品のタイトルです。 きょうは「リトル・グイド」を演じる、 樋口真くん(10)と向笠陽一郎くん(9)に、 tptの宇野こなつが突撃インタビューをしました。 稽古場にいるひとりの俳優として、 彼らが考えていることを聞けました。 その前に、「リトル・グイド」の役どころを ほんの少しですがお話ししておきますね。 新作の構想に悩んでいる40歳のグイドは、 同時に、20年来連れ添った妻から、 「生きかたを変えて」と離婚話を突きつけられます。 仕事と私生活の難問を抱えたミドルエイジ・クライシス! 最近では、昔出会った人や風景の幻をよくみます。 そんな現実から逃げ出すように向かった先は、 昔自分が通ったカトリックの寄宿学校によく似た スパ・リゾート「月の泉」。 そこで、少しずつ気づいていきます、 幻にみる少年が9歳の自分であることに。 グイドは9歳のとき、 恐怖と罪の意識を植えつけられます。 そして心のやり場を失う、拒絶の体験を。 (「男が泣けるミュージカル!」 「『グイド・コンティーニはこんな男!』その2」) それと同時に、女性へのあこがれを抱き、 将来の創造のテーマにしていく、 その出発点となった「9歳」です。 40歳のグイドは人生の崩壊を目前にして、 9歳の「リトル・グイド」に出会うことに‥‥ さあ、その「主役」を演じる ふたりのインタヴューです! (※ステージごとに交替で演じます)
去年との違いは?── (※樋口くんは去年秋の公演から 引き続いての出演です) 「外国の人と仕事したのは初めてだったから びっくりしたけど、 通訳さんがいるからそんなに困らないなぁって思った。 去年より声が出やすくなった。 もちろん、ことしの公演が決まってから ずっとおうちとかで練習した成果もあるけど、 楽しいって気持ちが強くなったってこともあるかも。 サラギーナとのダンスのシーンも おおらかにできるようになった。 前やったときは、お母さんとかいろんな人に 『もっと自由にやったらいいのに』と言われたから、 今回の稽古で思い切ってやってみたら できるようになってた。 そしたらすごく楽しくなった。 去年は言われたことを ただやるだけで精一杯って感じだったけど、 ことしはまたみんなと一緒に稽古したり、 本番やったりってことがすごく楽しい。 人間関係はOKだよ」 リトル・グイドという役について、 どう思いますか?── 「去年はあんまり感情とか思わなかったけど、 今(大阪公演)やってるときはちゃんと リトル・グイドがどんな子か、 リトル・グイドからみて グイドはどんな人なのか、考えてるよ。 舞台に立ってるとき、 グイドって悩み持っててかわいそう。 止めてあげたいって思う。 それって去年に比べて、 ぼくにも自信がついたってこともあるし。 この作品にでたことや、 日頃の生活でも自分が成長したことを感じる。 10才になったしね!」 なにか秘密とか、 工夫してることはありますか?── 「毎日始まる前に、 いつもデヴィッドさんや いろんな人に言われてきたことを 頭のなかで整理してる。 自分ひとりだけの芝居じゃないから みんなと一緒のシーンは確認とって、 直すように心がけてる。 あと、自分自身で納得いかなところがあったら、 みんなに質問とか聞いたりして 解決するようにしてるよ」 (※「人間関係」発言に、 のぞきにきていたキャストたちが大爆笑でした)
『ナイン』の稽古はどうでした?── 「やっぱり初めて外国の人と お仕事したからとまどったよ。 通訳さんがいるから わかりやすく話してくれて安心はする。 でもね、言葉が通じたほうがいいよ。 ぼくはもっとデヴィッドさんと話したい」 稽古場と本番は、なにか違いましたか?── 「稽古場だとできてたことも、 舞台に出たらオーケストラとか出てくるから 劇場の稽古じゃうまくいかなかったりしたけど、 本番(彼の初日は7日)ではちゃんとできたよ。 新しい指揮の人になったら、また初日だしね」 舞台に立つとき気をつけてることは?── 「とにかく!(←力強かったです)、 歌は相手のために歌う。お客さんのために歌うよ。 二幕終わりの『おとなになる〜』の歌のときは キャストの人たちにわかってほしいから、 キャストの人たちに歌うの。 たまに、どなってるように歌ってるって いわれることがあるからやさしく歌うようにしてる。 グイドにはおとなになって自分の道を生きていこう、 って歌ってる」 リトル・グイドという役を、 どう思いますか?── 「昔の子供の感じとか、 いたずらっ子なリトル・グイドになるようにしてる」 大人のグイドについては?── 「もしも近くにいたら変だなぁって思う。 自分でやる気出さなきゃ。 おとなって大変だとも思う。 グイドは16人の女の人にたくさん想いがあるけど、 ちゃんと一人を選んで二人で生きていったほうが いいんじゃないのかなぁ。 リトル・グイドとして考えたらね、 (クライマックスのシーンは)馬鹿げたことだから、 おとなになって、って思う。 自分はグイドにならないぞと思う」 リトル・グイド、9歳。 間違いなく、『ナイン』の主役です。 (つづきます!)
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2005-05-20-FRI
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