~ある日のお昼すぎ、ほぼ日の会議室にて~
- 西田
- さあ、永田さん、岡村さん、選びますよ!
- 岡村
- 選びましょう、選びましょう。
- 永田
- 選ぶんだったね。覚えてるよ。
で、なんだっけ? なにを何本選ぶんだっけ?
- 西田
- あいかわらずのざっくり把握!
「ほぼ日の乗組員は
Wii Uのどこにグッとくるのか?」
というクイズ企画のプレゼントを
僕ら3人で決めるんですよ。
- 岡村
- Wii Uとソフト3本をセットで
プレゼントするんですよね。
- 永田
- そうだ、そうだ、
はじめてWii Uを遊ぶ人がたのしめるような
ソフトを3本選ぶんだったね。
- 西田
- そういうことです!
- 永田
- よしよし、はじめよう。
わりとすぐに決まっちゃうんじゃない?
ええと、まぁ、たとえば、
『マリオカート8』は選ぶでしょ!
- 西田
- ところが、『マリオカート8』は、
いまWii U本体にダウンロード版が
最初からインストールされてるセットがあるので
それをプレゼントしようと思ってるんですよ。
- 永田
- え、そうなの。
ソフトとは別に『マリオカート8』は
Wii Uに入ってるってこと?
じゃあ、それとは別に3本?
- 西田
- そうです!
だから、実質的には、
Wii U+『マリオカート8』+ソフト3本、
ですね。
- 岡村
- これ、もらったらうれしいなー。
- 西田
- 超豪華ですよ。僕が欲しいです。
僕が抽選に当たるということはありませんか?
- 永田
- 関係者は応募しちゃいけません。
- 西田
- 無念ッス。
- 岡村
- で、どうやって選ぶんですか?
- 西田
- こちらにソフトのリストを用意しました。
これを見ながら、3人で話し合っていきましょう。
まずは、よさそうなものに
しるしをつけていきましょうか。
- 永田
- やっぱ、『マリオ』でしょ‥‥
あと『ピクミン』も入れたいし‥‥
わあ、これけっこう難しいぞ。
おすすめのソフトを3本選ぶっていうより、
「3本に絞る」んだな。
- 岡村
- たしかに、たいへんだ。
でも、妙にうれしいですね。
自分がもらえるわけじゃないのに、わくわくする。
- 西田
- いえてます。
もらったらうれしいだろうなあと思うと
こっちもうれしくなってきます。
- 永田
- 『Wii Sports Club』も
みんなで盛り上がるにはいいし‥‥。
- 岡村
- あ、『ドンキーコング』だ。
けっこう好きなんですよね。
- 西田
- この『ファミコンリミックス1+2』って、
けっこううれしくないッスか。
- 永田
- あ、『ゼルダの伝説 風のタクト HD』だ。
『ゼルダ』のおもしろさは知ってほしいなあ。
- 西田
- 『ゼルダ』系はどれもおもしろいっすよねー。
あ! 『龍が如く』がある!!
しかも『1』と『2』の両方が遊べて、
かつHDバージョンだ!
- 岡村
- 好きなの?
- 西田
- チョーやりましたよ、『龍が如く』。
神室町(実際は歌舞伎町)を歩き回って、
極道の気持ちになったりして。
またやりたいなー。
岡村さん、いま、なにやってるんですか?
- 岡村
- あいかわらず『ドラクエX』はやってる。
- 永田
- けっこう長くやってるよね。
- 岡村
- ええ。でも、まだまだやれますね。
- 西田
- じゃあ、3人の趣味をもろに反映させて、
『ゼルダ』と『龍が如く』と『ドラクエX』の
3本セットなんてどうですか?
- 岡村
- おお、濃い!
- 西田
- こってりおもしろい3本セット!
- 永田
- いや、待て、企画のコンセプトを考えろ。
- 西田
- どういうことですか?
- 永田
- 今回の企画は、Wii Uの魅力を、
まだ知らない人にあらためて紹介することでしょ?
どっちかというと、ふだんはあんまり
ゲームをやってない人とか、
ゲーム機自体を持ってない人とか、
そういう人を想定して
ソフトを選んだほうがいいと思うんだ。
- 岡村
- そうですねー。
わりとライトな人が遊ぶことを考えないと。
- 西田
- そっか、そっか。
- 永田
- だから、濃いのが入ってもいいけど、
3本のバランスを見ないと。
はじめての人って、本格派のゲームに
けっこうガツーンとハマったりするから、
ひとりでじっくりおもしろいものも
1本は入れたいけど、
大勢でわいわい遊べるものとか、
体感的なものとか、3本のなかに
バリエーションをもたせたほうがいいんじゃない?
- 岡村
- そう考えると、
最新のソフトにこだわらなくてもいいのか。
- 西田
- たしかに。
はじめてWii Uやる人には
あんまり発売日は関係ないですもんね。
そういうこと踏まえて考えると‥‥。
まずは、やっぱり、
『マリオ』系ははずせないんじゃないですか?
- 永田
- オレもそう思う。
- 西田
- わかりやすいアクションゲーム系。
キャラクターも世界観もポピュラー。
とっつきやすくて、やりがいもある。
- 岡村
- アクションゲーム系の『マリオ』は2本ありますよ。
横スクロールの『New スーパーマリオブラザーズU』と
3Dの『スーパーマリオ 3Dワールド』。
- 永田
- どっちもおもしろいけど、
3本のなかに『マリオ』2本入れると
バランスよくないから‥‥。
- 西田
- そもそも今回プレゼントするWii Uのなかに
『マリオカート8』、インストールされてますし。
- 岡村
- どっちかっていうと、どっちだろう?
新しさでいうと、3D?
ネコマリオ、かわいいし。
- 西田
- あんまりゲームやらない人は、
3Dよりも横スクロールのほうが
とっつきやすいんじゃないですか?
- 永田
- ファミコンとかスーファミの『マリオ』と
視点的にもいっしょだから、
昔遊んでたっていう人は馴染みやすいかもね。
- 岡村
- ああ、たしかに。
- 永田
- じゃあ、1本目は、
『New スーパーマリオブラザーズU』にしよう。
- 西田
- それは、入るべきでしょう、やっぱり。
- 岡村
- 3Dだけど、こないだみんなの前でやった
『進め!キノピオ隊長』は
はじめての人でもたのしいと思いましたよ。
- 永田
- あ、たしかに、みんな盛り上がってたね。
- 西田
- あと、かわいいし、
じつは、パズル的な要素が奥深いし。
- 岡村
- 個人的にもすごく遊びたいです。
せっかく新しいゲーム機で遊ぶなら
3Dならではのたのしみも味わってほしい。
- 永田
- 同じ3D系の奥深さでいうと、
『ピクミン3』もあるぞ。
- 西田
- あー、たしかに、どっちか入れたいですね。
『キノピオ』か‥‥『ピクミン』か‥‥。
- 永田
- どっちもいいねー。むーー。
『ピクミン』か、『ピノキオ』か‥‥。
- 西田
- え?
- 岡村
- いま、なんと?
- 永田
- え? だから、
『ピクミン』か、『ピノキオ』か‥‥。
- 西田
- 『ピクミン』か?
- 永田
- え? 『ピノキオ』か?
- 岡村
- ああ、ぜんぜん気づいてませんね。
- 西田
- ヤバいね、無自覚。
- 永田
- え、なによ。
『ピクミン』か、『ピノキオ』か‥‥
なにが‥‥ああああ、わかった!
- 西田
- ようやくわかりましたか。
- 永田
- わかった、わかった、
どっちも『ピ』だ!
『ピクミン』と『ピノキオ』、
どっちも『ピ』だ!
- 西田
- ‥‥じゃなくて。
- 岡村
- 永田さん、
『ピノキオ』じゃなくて、
『キノピオ』です。
- 永田
- え、なに‥‥‥‥あ。
- 西田
- 『ピノキオ』はディズニーっす。
- 岡村
- ウソついたら鼻のびるほうッス。
- 永田
- どぉぉぉぉぉおおでもいいだろう!!
- 西田
- 逆ギレ。
- 岡村
- 逆ギレ。
- 永田
- さあ、かわいらしくて
やりごたえのある箱庭系のゲーム、
『キノピオ』か、『ピクミン』か!
さあ、どうする?
- 西田
- うーーん‥‥むずかしいッスね!
- 岡村
- でも‥‥どっちかというと‥‥。
- 3人
- ‥‥『キノピオ』かなぁ。
- 永田
- おお、一致。
- 西田
- あれは、ほどよい難しさで、
とってもいいと思います。
見てると、まわりもどんどん口出しちゃう
たのしさがあるし。
- 岡村
- あと、今回のクイズに参加した人は、
あの映像を目にしているはずだから、
きっとやりたいんじゃないかと。
- 永田
- じゃ、2本目は『進め!キノピオ隊長』に。
- 西田
- オッケーっす。
最後の1本はどれにしましょうかね。
- 永田
- 3本目はちょっとテイストを変えたいね。
- 岡村
- 『太鼓の達人』とかは?
- 西田
- 僕は『ぷよぷよテトリス』がいいな。
久しぶりに『ぷよぷよ』やりたいです。
- 永田
- だから、「やりたい」が基準じゃないんだよ。
そんなこと言ったら、
オレだって『スマブラ』やりたいよ!
- 西田
- あー、『龍が如く』、やっぱり魅了だなあ。
3本目としてなら、いいんじゃないですか?
- 岡村
- だったら『ドラクエX』もいいですよ。
- 永田
- いや、だから、そういうふうに選ぶと
らちがあかないんだってば。
- 西田
- ていうか、3人で3本ずつ選びません?
- 永田
- え?
- 西田
- 同じ3本のセットを
3名にプレゼントするんじゃなくて、
3つのセットをそれぞれ3人で選んで
ばらばらの組み合わせに。
- 永田
- あーー。
- 岡村
- いいかもね。
永田さんが選ぶ3本、西田くんが選ぶ3本、
ぼくが選ぶ3本を
Aセット、Bセット、Cセットみたいにして。
- 永田
- まぁ、そうする手はあるかもなぁ‥‥。
- 西田
- そうしましょっか?
なんか、そういう個性が出たほうが
おもしろくないですか。
- 永田
- でも、それだとバラバラすぎないか?
自分が好きなのを3本選んでおしまい、って。
- 岡村
- みんなで絞り込んで行くのも
たしかにおもしろいですけどね。
- 西田
- ああ、そうだねぇ。
喜んでもらいたいという気持ちはあります。
- 永田
- ‥‥‥‥わかった、こうしよう!
- 西田
- はい、どうぞ。
- 永田
- 3人でそれぞれ3本セットをつくりますが、
企画にひとひねり、加えます!
参加してもらう人に
「どのセットがほしいか?」を訊いて、
その人気で、オレら3人の順位を競う!
- 西田
- わーーー。
- 岡村
- おもしろいですね。
- 永田
- 3位の人は1位に、コーヒー1杯おごる。
- 西田
- それはちょっとコーヒーの問題じゃなく
負けられないッス。勝ちたいッス。
- 岡村
- ようするに、誰のセンスが、
みんなに喜ばれるかってことですもんね。
- 永田
- そうそうそう。
そうなると、たんなる自分の趣味だけで
選んでられないでしょ。
- 西田
- んん? その3本って、
ほかの人と重なっていいの?
- 岡村
- 重ならないほうがおもしろいんじゃないですか?
- 永田
- うん。3人で合計9本を選ぶほうが
企画としておもしろいと思う。
- 西田
- それ、どうやって決めるんですか。
ジャンケン? あみだくじ?
- 永田
- それについては、考えがある。
- 西田
- はい、どうぞ!
- 永田
- ソフトのチョイスは、
「プロ野球のドラフト方式」で行う!
- 西田
- んん? ‥‥あーーー、なるほど!
- 岡村
- ドラフト方式で指定していくんだ。
まず、ほしいソフトを3人で出して‥‥。
- 永田
- そう。「第一回希望選択ソフト」が
ほかの人と重なったら、クジを引く。
- 岡村
- おもしろーい!
- 西田
- ちょっと紙とペン、取ってきますーー!
(次回、ソフト選びのドラフトが白熱? 後編に続く!)
2014-12-11-THU