こんにちは‥‥。
「ほぼ日の怪談」担当のです。
なぜこんな場所(失礼)に出てきたかというと、
それは、身の毛もよだつ、
恐ろしいできごとがあったからなのでした‥‥。
‥‥きゃー!
ある日のことでした。
「樹の上の秘密基地」担当のひとりであるが
わたしの後ろに、
背後霊のように立って、言いました。
「りかさん、もうすぐ8月だし、
またやるんでしょう? あれを。
だーい好きな、怪談を」
‥‥なぜわざわざそんなことを言いに来たのでしょう。
わたしが、一日のうちほとんどの時間、
忘れたいと思っていることを。
嫌がらせでしょうか。
「そんな目で睨んでも、無駄です。
読者からの、『こわかったですぅ★』ってメールを
ニヤニヤしながら読んでいるのを、知っているんですよ?
そんなりかさんに、いい話があるんです。
いま発売されている任天堂のゲームが、ホラー系で」
わたしのびびりアンテナが即座に反応しましたので、
永田を遮って言いました。
「やりませんよ」
耳の尖った永田は、聞いちゃいません。
「ちょっとだけゲームして、紹介すれば、
『樹の上』の読者がみんな、
『怪談』も読みに行きますよ。
ふふふ。うれしいでしょう?」
その親切、いらなーーーーーい!!
いつの間にか、
もうひとりの「樹の上」担当が、
地縛霊のように床からわいて出ていました。
「りかさん、大丈夫です。
この『零』っていうゲーム、
カバーはこんな恐ろしげですけど、
実は大爆笑ゲームだって、うわさですよ。
くっくっく‥‥」
嘘だ。嘘に違いない。
だいたいニシダの目は、黒目がちでかわいい★と
思っている人がいますが、
ほんとうは、
底のない穴のように真っ黒なのです。
洞窟のような目でニシダがペラペラと言います。
「いえ、もう、企画は通して、
スケジュールもおさえました。
計14名がシフトにそってゲームをして、
その様子を撮影します。
原稿をりかさんが書いてください。
‥‥『ほぼ日の怪談』、勧め放題ですよ?」
なんだ、そんなにいるなら
わたしはゲームやらなくていいじゃないですか。
じゃ、収録終わったら連絡くださーい。
お先にーおつかれさまー。
と、塗り壁のように永田が行く手を遮って。
「何言ってるんですか。
やらなきゃ、分からないじゃないですか。」
なんで!! なんでーーー!!
ちょろっと資料見て書いて、
『ほぼ日の怪談』をリンクすればいいんでしょー。
「やってもみずに書いた原稿を、
ほぼ日読者に読ませるわけにはいきません」
きーーっ。
鬼!! でべそ!!
‥‥‥茫然自失のまま時は過ぎ去り、
ふと気づくと、私は真っ暗な部屋で、
ゲームのコントローラーを
握りしめていたのでした。
きゃああ~~~。
‥‥この『零 ~眞紅(しんく)の蝶~』は、
とある村の呪われた伝説をモチーフとした
アドベンチャーゲームで、
その操作はWiiリモコンの特長を活かしたものと
なっております‥‥。
ゲームの説明は怖いからこれくらいにして、
そのおもしろさは、実際のゲーム画面ではなく
「このゲームをする人々」の表情で、
みなさんに感じていただきましょう。
映像は、3つに分かれております。
ゲーム画面は写っておりませんので、ご安心ください。
怯え、叫び、そして震え‥‥
「ほぼ日」乗組員の阿鼻叫喚をとくとご覧ください。
・かしまし関西人ペア()
・先輩後輩ペア()
・なかよし同期ペア()
・無口ペア()
・小芝居ペア()
・体育会系ペア()
おろおろペア()
‥‥楽しめましたか?
とくにおまけのドッキリには
「樹の上」担当の永田とニシダの恐ろしさが
詰まっております。
わたしが上に書いたようなことが
決して嘘ではなかったのだと
信じていただけること、請け合いです。
そして以降、ふたりに逆らうものはおりません‥‥。
きゃああああ~~!
怖いものがお好きな方、
ぜひ『零 ~眞紅(しんく)の蝶~』をお楽しみください。
そしてよろしければ、「ほぼ日の怪談」もごひいきに‥‥。