「予算内で、好きなものを買えばいい‥‥って、 ほんとにそれでいいのかなー。 やや不安がのこってます!」 |
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「なかなかわたしの話になりませんが、 一眼レフをもつ自分を想像しながら みなさんの話を聞いてます」 |
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「貯金しなくちゃ‥‥」 | |
「写真は楽しいですよ。 カメラを買うときも楽しんでくださいね」 |
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「こまったなあ。 ぼくもどんどん欲しくなってきました」 |
小川さんからの 「予算30,000円以内で仕事用の コンパクトデジタルカメラがほしい」 という相談を、やや脱線しながらも、 菅原さんをかこんで、つづけております。 |
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で、カメラやさんに行って、 機能とか関係なく、 かたちがいいなって思うものを選べば、 それでいい、ってことですよね‥‥。 画素数、とか、気にする必要は‥‥? |
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ないですね。 | |
ないか。 ぼくの古いデジカメ、 300万画素で、 いまあたりまえに800万とか1000万とか 画素数がある時代には、古いんだけど、 いまもとてもよく撮れるよ。 |
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そうですかー。 じゃあ「ここだけは気にしておけ」とか? |
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まったくないです。 かわいいな、とか、 これ持って歩きたいな、って思うものを 買えばいいですよ。 |
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でも、それでもですね、各社の、 ちがいがあるんじゃないかと。 |
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今の時代、どの会社のカメラを買っても、 そんな大外れはないですよ。 とくにその価格帯でしたら大丈夫です。 |
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あ、そうなんですね。 | |
気にいったのを買ったらよいということになる。 | |
そうだと思います。 そのカメラを使っていくうちに、 もし写真が面白くなったり、 「あ、なるほど」なんて思ったりすれば、 また次のステップに行ったらいいです。 |
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なるほど。 | |
予算30,000円っていうのは、低めなんですか。 デジカメにしては。 |
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ちょっと低いかなって思いながら言いました。 | |
いえ、けっこうボリュームゾーンだと思います。 | |
ボリュームゾーンってなんですか。 | |
各社、そのクラスのカメラを出していて、 選択肢がいっぱいあるってことです。 いい価格帯だと思いますよ。 |
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49,800円のものと、 29,800円のものって、 どんな違いがあるんですか。 |
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機能が多い少ない、というだけの違いでしょうね。 コンパクトデジタルカメラといわれているなかで、 各社一番上位のものを買っておけば、 一つの基準として、一番間違いがないのだけれど、 でもそこは30,000円じゃ足りないかもしれない。 それがだいたい 40,000〜50,000円ゾーンだと思いますよ。 だから、そこからちょっと下がった 30,000円っていうと、 トップからちょっと機能が 抜けているだけだと思います。 |
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そんなに、機能、いらないんですもんね。 | |
お店で、いっぱい説明してくれると、 もうどれがいいかわかんなくなっちゃうんです。 |
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説明、あれね、ほんと、 「たっぷり」してくれるんだけど、 してもらえばしてもらうほど、 わかんなくなってくるよね。 |
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僕も、よく話しかけられます! | |
(笑) | |
カメラマニアのおじさんが来たと 思われてたりして。 |
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僕、話ききますよ。 「あ、そうなんですかー」とか言って。 反論しないよ。 |
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(笑) | |
でも、今回、小川さんは、 その店員さんのくわしい説明は、 あまり聞かないほうがいいかもしれないですね。 |
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菅原さんの 「画素数は気にしなくていい」は、 けっこう嬉しい答えです! |
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それでも迷ったらどうすればいいんだろう。 | |
ほんとうに迷ったら、 そのクラスだったら、 キヤノンかフジにしておけば、 間違いないです。 |
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へえ〜! | |
そうなんですか! | |
それは、あくまでも、 迷ったらってことですよね。 |
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迷ったら。 | |
なぜですか。 | |
やっぱりバランスがいいですよ。両社とも。 これはカメラに限ったことじゃないんですけど、 工業製品と呼ばれているものが、 ICに一気に変わってしまってから、 研究開発費がすべて物を言う時代に なってきちゃったんですよ。 売れている会社のほうが 研究開発費が潤沢に使えて、 新しくていい物が作れるんですね。 キヤノンはそのいい例だと思います。 もちろん、売れているということだけじゃなく、 いいメーカーはたくさんあるし こころざしの高い研究者もおおぜいいるけれど。 |
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なんでもそうですね‥‥。 | |
うん、なんでも。 これ、このヒト(GRのこと)、 もちろん技術あってのことだと思いますが、 偶然も重なって、すばらしいカメラが出来たのかも。 |
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フイルムカメラのGRがあったから、 これができたんじゃないですか。 |
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もちろんフイルム時代のGRも、 とてもいいカメラで、 いいレンズができていたわけだけど、 デジタルカメラって、 新しくフイルムを作るみたいなものですから、 また、ちがうんですね。 それをリコーがつくったのは、 すごいことなんですよ。 カメラじゃないところで培ってきた技術だとか、 いろんなことが、うまく、重なったんじゃないかな。 そういう意味では、 一番強いのは、富士フイルムなんですよ。 |
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へえ! | |
富士フイルムって会社は、 もっと僕ら誇りに思ったほうがいいぐらいすごい会社で、 化学では世界一なんですよ。 |
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へえ〜! | |
ペンタゴンから直接質問状が来るぐらい、 化学に関してはすごい技術を持っているんです。 だからそれはもう、フイルムももちろんそうですし、 化粧品も作り始めたりしていますし。 |
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それと写真とはどんな関係が‥‥? | |
もともと写真は化学ですから、 その化学変化を利用することで 色を再現することにつながるんです。 今はデジタルではあるのですが、 それでもCCDなどで受光した情報を 色に変換するという技術の上でも 圧倒的にフイルムメーカーである 富士フイルムが、有利ですよね。 |
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しーしーでぃー。 | |
レンズを通して受け取った情報を デジタル情報に変換することですな。 なんかちょっとむずかしい話になっちゃいましたけど、 富士フイルムのカメラ、かわいいですよ、実は。 余計なデザインしてない感じで。 |
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富士フイルムのデジタルカメラは FinePixっていうブランドなんだけれど、 富士だけの機能として、 ナチュラルモードっていうのがあって、 それがすごくいいです。 高感度で、例えば裸電球の下とかで撮ったとき、 ちゃんとその電球の感じが写ったりとか。 普通は電球の下で撮ると、 デジタルカメラの場合は勝手に補正をしちゃって、 白くなっちゃうんですよ。 特に最近の流行で、白っぽくなっていっちゃう。 だけどそのナチュラルモードっていうのにすると、 電球の下で撮ると、電球っぽい写真になったりとか。 普通はこういう色温度を、 勝手に白く戻しちゃうんです。それを‥‥。 |
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菅原さん、話が難しくなりました。 たぶんみんなわかってないと思う。 |
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あ、色温度っていうのはね、 電球の色と空の色って、 光の色が違うじゃないですか。 で、光の色が違うものを、 全部写そうとしてるわけですよ。全然違う色を。 フイルムには二種類あったんです。 電気の光用と、太陽の光用が。 |
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はあ〜、そうだったんだ。 | |
二つのポイントしかなかったのが、 デジタルカメラは、その可変速で動くわけです。 その可変速で動くってことを、 何を基準にしているかっていうと、 「白く見せるため」に動いちゃっているので、 蛍光灯であるのにもかかわらず、 真っ白になっちゃったりする。 ナチュラルモードっていうのは、 そういう光の状態をカメラが察知してくれて、 直してくれる。 |
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すごいな。 なんか僕も欲しくなってきちゃった。 |
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(笑) | |
(つづきます!) |