#43 カメラで動画を撮る。

講師

菅原一剛 「あたらしいデジタルカメラのよさは
 動画機能にも、あるんですよ」

今回の部員

シェフ 「あまり気にしたことなかった」
山下 「ぼくのカメラじゃ撮れない‥‥」
菅原一剛 最近のカメラ、このE-P1とかでも、
動画が、すごくいいんですよ。
動画撮りましたか?
シェフ はい、土鍋のページで、
福森道歩さんが「カレー皿」を
ろくろでひく動画は、E-P1で撮りました。
山下 えっ? これでやったの?
シェフ あのろくろ、これだよ。
山下 これ?!
シェフ そうだよ。
山下 そうなんだ!
菅原一剛 というくらい、いいでしょう?
山下 へぇーーっ!!
すごいっ!
ビックリした。
シェフ カメラのおかげで
褒められた気分です。
菅原一剛 LUMIXのGH1やGF1などの、
パナソニックがつくっている
「Gシリーズ」(*)って
あるじゃないですか。

*LUMIXのGシリーズ
樋口可南子さんが出演しているCMでも
おなじみの、小型一眼レフカメラ。
オリンパスのE-P1と同じ
「マイクロフォーサーズ」規格のものは
GF1というカメラです。
シェフ はいはい、あります、あります。
菅原一剛 動画としてのビデオっぽさだとか、
映ってる・映ってないは
圧倒的にGH1やGF1がいいんです。
けれどE-P1で撮る動画は、
写真が動いてる感じがするんだよね。
モーショングラフィック的というのかな、
ビデオ的じゃなく、写真的なんです。
シェフ へぇ!
菅原一剛 ぼくも動画撮っているので、
見てください。
山下 (見終わって)へぇーーー。
菅原一剛 これ、ビデオだと
もう少しかたい感じに写ってしまって、
このようなやわらかい水の透明感が出ないんですよ。
山下 はぁーーー!
菅原一剛 ビデオっぽくないでしょう。
山下 ないですね。
このままもう音楽に乗せて、
見ていたいです。
あ、魚が泳いでる。
菅原一剛 そう、魚、泳いでるんです。
山下 へぇ。これはどこですか。
菅原一剛 三宅島の大路池です。
山下 これも三脚で?
菅原一剛 三脚がなかったから‥‥
手すりにカメラを乗せて、踏ん張ってみました。
 
山下 手もちで?
そうですか! すごい。
菅原一剛 もう1本あるんです。
菅原一剛 三宅島の大路池の藻の中を魚が動いてます。
シェフ え‥‥あ、本当だ!
山下 すごーい。
へぇーー。
たしかに、フイルム的ですね。
菅原一剛 フイルムっぽいでしょう。
この、水が光に当たってる状態を
こんなふうに撮れるビデオカメラって
あまりないんですよ。
そして、こちらが、
同じときに撮ったスチールです。



シェフ E-P1なんですよね。
菅原一剛 そう。こういう水のやわらかい瑞々しい感じ、
これがね、今まで
デジタルカメラではなかなか撮れなかった。
そして、動画になるともっと難しかったんです。
山下 たしかにこういうのを
撮ろうと思うと、
のっぺりしちゃいますよね。
シェフ そっかぁ。
ずっと、静止画に
固執してきたんですけど、
ちょっと考えを改めないとなぁ。
ただ、自分に動画編集の技能が
まだ、ないので、
いろいろやってみないと、と。
切ったり貼ったり、
アングル変えて撮ったりしたほうが
いいのかなと。
菅原一剛 ん、でも、ろくろの動画は、
編集してないよね。
シェフ はい、じつはアングルを変えて
いくつか撮ったんですけど、
視線1つでじゅうぶん
説得力があると思ったので。
菅原一剛 ということは、それでいいじゃないですか。
つなぎ合わせるのが、ビデオ的な編集だとしたら、
むしろ極力つなぎ合わせないで、
観たときの、その事実だとか、気持ちみたいなものを
そのままゆっくりと見せてしまった方が、
むしろ、写真的に伝わることもたくさんあると思います。
それにこの動画、しっかり伝わっていますよ。
シェフ あれ、そう? そっか?
山下 そうですよ。
シェフ じゃ、あまり勉強しすぎずに、
動画がいいなーと思う時に、
気軽に撮ってみようかな。
山下 すごいですねえ、
ふつうのカメラがそんな時代に、
ねえ‥‥。
  (つづきます)
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2009-12-30-WED