BUSINESS
恋はハートで。仕事はマジで!

「気合い」がほしい

人生は「気合い」だと思う。
これがないと何もできない。
「集中力」なんていうのもこの範疇に入るのだと思う。
かつて「北斗の拳」でケンシロウがよく言ってたけど、
「人間は通常その潜在能力の2割しか使っていない」
のだ。
「火事場の馬鹿力」とも言うけど、
あれもこの種のものだろう。
気合いでなんとかなる。
ぐぐっと集中することで、
潜在能力が少しずつ滲みでてくる。
できないことができるようになる瞬間があるが、
あの瞬間には必ずこのような現象が起きている。
できないことができるようになる瞬間を
経験したことない人は、
どんな小さなことでもいいから
疑似体験をすることを勧める。
何でもいい。
逆上がりができるようになった瞬間でもいいし、
聞き取れなかった英語が
断片的にでも聞き取れた瞬間でもいい。
その感覚を覚えておけば、
次のその瞬間を引き寄せることも容易になろう。
ビジネスでも全く同じことが言える。
組織なんかを例にとると、
各構成員がばらばらに
目的意識が低い状態で仕事をしている状態と、
誰にでもわかりやすい目的が設定され、
それに向かって少し全員が「ピリッと」した状態では、
その能力が全く異なってくる。
個々人でも同じことは言えるだろう。
酒を1日やめただけで、
気合いの入り方が変わったりもする
(=生産性が変わる)。
私は酒がなくては生きていけない人間であるが、
平日には1滴も酒を飲まない。
酒が脳に与える悪影響をよく理解しているからだ。
どう考えても脳を麻痺させるものが、
問題解決のための思考、
あるいは「気合い」にとってプラスになるとは
考えにくい。
私が日々行っている経営コンサルティングという仕事は、
クライアントさんに対して
こうした「気合い」を与える役割も担っている
(酒を飲まさないようにする役割ではないが)。
戦略そのものをどうすべきか(What)に関する
問題解決をするのは当然のこと、
それを効率的効果的に実施してこそ
本当のインパクトになるのであり、
そのための体制、
組織を変革する(How)ことをもって
我々の役割は完結する。
その際に、実は、
いくら組織の箱をいじったところでそれは
必要条件にすぎず十分条件足りえない。
必要十分にするためには「気合い」の移植が必要となる。
こうしたことを理解して全ての局面で
「ピリッ」としている人とそうじゃない人では、
ビジネスの世界でも、
日々の積み重ねで1年も経てば
雲泥の差が出ることであろう。

2001-03-04-SUN

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