ほぼ日刊イトイ新聞

置き手紙。

おとうさんとボール遊びをしようと、
階段の下で待っていたんですよ。
ボールを口にくわえて、放して、
床に弾ませて音を出していたんです。
とんとんとんとんとん‥‥ってね。
なかなかおとうさん来ないから、
あきらめて、置き手紙のように
ボールを置いといたんです。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/18 11:32
darling

憂い。

おまえは春を待ちわびているのか。
そうか、それもいいだろう。
春は明るくてかわいくて、
匂い立つようなお嬢さんだ。
でもな、おれは冬の婆さんとの
別れがつらくてな‥‥。ふ。
おれか、おれの名は灰色の狼。
<『犬のつく嘘(未刊)』より>
2009/03/17 23:51
darling

夕暮れの公園。

おとうさんが、公園のトイレに行った。
犬はいいこで待っていた。
人間の子どもも、
猫とか、その他のどうぶつも、
公園にはぜんぜんいなかった。
ごはんを食べている時間なのかな。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/17 19:08
darling

土の道。

ぬかるみとか、よけながら、
土の道を行きます。
ぬかるみ、よけないこともあり、
道草食うこともあり、いろいろです。
土の道は、息をしてます。
犬の肉球は土が大好きです。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/17 10:49
postman

梱包休止中。

京都に来てから、
梱包への意欲が湧きません。
ストーブのせいで暖かいからか?
じぶんでも理由はわかりませんが、
包まれずに寝ています。
また、もぐるときが来たらもぐります。
<『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より>
2009/03/17 03:41
postman

川沿いの暗い道。

川沿いに道をなぞって帰る。
どこかで曲がり損なうと、
隣りの町に行っちゃいそうです。
隣りの町に行っちゃったら、
隣りの町の子になればいいって、
おとうさんが言いました。
そんなん、いやです。
『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より
2009/03/16 19:46
darling

熱心なお客さん。

野菜の無人販売所ですけれど、
お店の下の雑草は、無料ですって。
犬は、イネ科の草をよく食べます。
この店の熱心なお客さんです。
お金は、払わないです。
だいたい、お金、持ってませんし。
『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より
2009/03/16 17:09
darling

ちょっと梅。

桜にゃ早いし、梅には遅いと、
言ってはみるものの、
ちょっと古木に残った梅があると、
だいぶんていねいに見たりして。
この季節に、ピンクのものを
目に入れると気持ちがいいよなぁ。
2009/03/16 14:42
darling

ビフカツサンド。

これが、圧されて、
6切れにカットされて、
ビフカツサンドになったわけです。
いま現在、うちの台所にあります。
ぼくはキューバと日本の試合を
テレビ観戦するために起きています。
腹も減ってきています。
<『いやしんぼ(未刊)』より>
2009/03/16 04:23
postman

ふたつの道。

猫には猫の、
犬には犬の、
それぞれの道があり、
それはそのまま交わることなく、
ふたつの道としてあるのだった。
しかし、その直後‥‥。
目が合ったというだけですけどね。
『ブイヨンの気持ち(蜜柑)』より
2009/03/15 19:06
postman

Hobonichi Time Macine あの日の「気まぐれカメら」「ドコノコカメら」

YEAR / 年
2
0
0
x
MONTH / 月
0
2
DAY / 日
0
8
HOURS / 時
0
2
MINUTES / 分
0
2