ほぼ日刊イトイ新聞

くんづけ。

よく、よその人に、犬は、
「ブイヨンくん」と呼ばれるます。
おとこのこだと、思われてるのよね。
ちがうんだけどねー。
おんなのこなんだけどねー。
しかし、犬は、どっちでもいい。
好きなように呼べばいいのね。
ブイヨンちゃん、とかも、いいよ。
<『ブイヨンの気持ち(不明)』より>

2011/04/13 11:04
darling

わらってわらってー。

「はい、ブイちゃん笑ってください」
えー、どうすればいいんだろう?
「お、いいね。いい顔だねー」
ほんと? そんなにいい顔?
「よーし。お天気もいいし、最高」
そうですね。そう思う。
「みんなも、よろこぶよー」
よろこんでもらうのは、うれしいな。
<『ブイヨンの気持ち(不明)』より>
2011/04/12 12:19
darling

海鼠に非ず。

吾は犬なり。
海鼠に非ず。
時に風を切り、
時に大地を蹴り、
時に鋭き牙を煌めかす。
吾は犬、
海鼠に非ず丸太に非ず。
ボールがだいすきです。
<ブイヨン青春詩集(未刊)より>
2011/04/11 20:10
darling

晴れてます。

「ちょっと、そこにいてねー」
と、人間のおかあさんにだまされた。
もう、ここは飽きたです。
ひなたぼっこは、もういいです。
やりたいことは、ただひとつです。
<『ブイヨンの気持ち(実感)』より>
2011/04/11 10:44
darling

おもえば。

犬とおとうさんは、
ぶつぶつ言いながらも、
毎日お花見にきていると思います。
毎日、じみに、ですけれどね。
日曜日は、歩きながら花見の人が、
それなりにいましたよ。
<『ブイヨンの気持ち(実感)』より>
2011/04/10 19:40
darling

あじ。

「お、味だねぇ」と、
おとうさんがよろこびました。
ときどき、そういうこと言います。
犬は、味のことはわかりませんが、
ほめられるのは、いいと思います。
<『ブイヨンの気持ち(傍観)』より>
2011/04/10 11:36
darling

2011年4月9日曇り。

満開の桜は、散りはじめています。
すこしだけ、花の下を歩く人。
のんびり歩くというよりは、
用事があってどこかへ行く感じ。
でも、犬とおとうさんは
見逃しませんでした。
手に、缶チューハイがあることを。
<『ブイヨン閑話(未刊)』より>

2011/04/09 18:10
darling

いっぽうそのころ。

おとうさんは、窓の外をながめて、
遠くに見える桜のようすなんかを、
ぼーっとながめているようですが‥‥。
いっぽうそのころブイちゃんは、
っていうか、犬は、
夕方の散歩にそなえて、
ゆっくりしているのでした。
<『ブイヨンの気持ち(達観)』より>
2011/04/09 12:31
darling

ことしのさくら。

ことしの東京の桜は、
こんな運命だったのかな。
満開を宣言された週末に、
雨が降ってきちゃいました。
しかし、思えば、
それは人間の花見の都合でして。
桜は、夜も雨のなかも、
あたりまえのように咲いています。
あとで、傘さして見に行ってみるかな。
<『新・東京物語』(未刊)より>
2011/04/09 11:14
darling

だれもいない。

満開の桜。
青山霊園。
週末の金曜日。
しかし、人はいませんでした。
まさか、ここまでとは‥‥。
たしかに、あかりもないしなぁ。
<『新・東京物語』(未刊)より>
2011/04/08 19:47
darling

Hobonichi Time Macine あの日の「気まぐれカメら」「ドコノコカメら」

YEAR / 年
2
0
0
x
MONTH / 月
0
2
DAY / 日
0
8
HOURS / 時
0
2
MINUTES / 分
0
2