みなさんこんにちは。
気仙沼のほぼ日のサユミです。
山形で江戸時代から続く老舗のお麩屋さん、
文四郎麩さんにお邪魔しました。
急に気仙沼を飛び出して、
山形まで取材に出かけましたが、
それには訳があります。
矢野顕子の音楽の稽古場。
この最後を飾る
おいしい打ちあげごはん、ですが、
こちら、気仙沼・三陸地方だけでなく、
北の美味しいものがたくさん食べられるような
ご用意を進めているのです。
(くわしくは、こちらをご覧ください)
そして、そのおいしい打ちあげで
ご協力いただくお店の
一つがこの「文四郎麩」さんというわけです。
お店の中に入ると、沢山のお麩の製品が
並んでいました。焼き麩、生麩、麩のお菓子、お惣菜…と、
さまざまな種類の麩製品が並んでいます。
こちらの「麩どーなつ」「麩かりんとう」は、
かりんとうのほうには黒糖が、
どーなつのほうにはシナモンがからめられ、
麩のやさしい味わいがひろがります。
ざくざくとした食感で、
ぜんぜん油っこくないので、どんどんいけます。
私はお土産にと買ったものの、
ばくばくと、帰りの車で食べきってしまいました。
お店のおすすめ商品でもありますが、こちらは、
16日の音楽の稽古場打ち上げ会場で、
お土産として購入することができますよ!さて、ここからは
文四郎麩のみなさまに、
ご案内をしていただくことになりました。
文志郎麩さんのお店では、
お店の中の囲炉裏端で麩の煮物を
いただく事ができます。
これは、お写真中央のお母様が、
毎朝お客さんの為に炊いているものだそうで、
つまりは、山形県東根市のお店に行かないと、
食べられない味なんです。これが、お麩の煮物。
ちなみにこの日は「麩のからあげ」つきでした。
正直、お麩料理を食べたのは久しぶりでした。
懐かしいなぁと思いつつ、
こんなにつるんとした、
なんというかコシのある麩の食感は初めてです。
香ばしい麩に、おいしい出汁が
しっかりとふくまれていて、
しみじみとおいしい。
そうそう、そうなんです。
このお麩の煮物。
こちらもおいしい打ちあげ、で
特別にご用意をしていただけるそうです。
ご来場のみなさまはお楽しみに!すっかりおなかもあたたまったところで、
工場のほうを見学させていただくことに。
文四郎麩さんのある
東根市六田地区には、
8件の麩の製造所があるそうです。
麩作りにかかせない六田の水は、
参勤交代で都に向かう道中、
殿様が飲まれた水といわれています。工場内は香ばしいかおりです。
麩の材料は小麦粉と水、
練って焼いて…
というのを説明するのに、
大変わかりやすい看板をバックに
麩作りの職人さんが
もくもくと作業をしていらっしゃいます。
小麦粉を練ったものがぴっちりと棒に
巻き付けられていきます。
これが麩の芯となるそうです。さらにここにグルテンが巻かれ、
窯で焼かれます。
びよーんと伸ばして、
クルクルっと巻き付ける、
あざやかな手つき。
見ていて気持ちいい!
材料も作り方もシンプルですが、
良い材料を使い、
一つ一つの工程に職人さんの技が光る、
手作りの麩。
そりゃあおいしいはずだなぁと思いました。文四郎麩さんでは、
様々な麩料理をコーディネートされており、
工場、販売店にも併設する
「六田ふ懐石料理処 清居」があります。
懐石料理のお造り、吸い物、煮物…と、
さまざまお召し上がりいただけるようですよ。
こちらの懐石は要予約となります。
私はこのとき、懐石にいけず、
今回、打ちあげごはんを
プロデュースしていただいている、
斉吉商店の和枝さんに、
「サユミちゃん、懐石食べなかったの?!
…ほんっとうに、すばらしいんだよ…」と
帰ってきてからもその美味しさや、
みごとな創作料理についてたくさんお聞きし、
ああ!ほんとうに、次こそ!と
思っているところです……。
さて、ほかにも打ちあげにご協力の
魅力的なお店が沢山あります!
できるかぎり、
こちらのページでも
ご紹介していきたいと思います!
つづく……。