気仙沼のほぼ日便り

先日、ホヤをいただきました。
ホヤは、気仙沼や三陸では
とてもポピュラーな海産物です。
気仙沼の観光キャラクター、
ホヤぼーやの「ホヤ」でもあります。

実家の近く(宮城県内)のスーパーでも
ホヤは魚売り場に並んでいましたし、
私は両親が石巻出身ということもあり、
こどもの頃からよく食卓に登場しました。
口に入れると、磯の味というんでしょうか、
さわやかな香りが広がって
とてもおいしいです。
ホヤは日本酒に合います。
なので、ホヤが好きと言うと、
「酒好きだね!」と言われますが、
私は下戸です。
ご飯のおかずとしてもおいしい、
と、私は思います。

そんなホヤは、
「見た目がグロテスク」と
言われたりもしますが、
ホヤぼーやに慣れ親しんだ目で見つめると、
かわいらしく見えます。

中身の取り出し方は簡単です。
突起を切り取って、身の縦方向に包丁をいれ、
はがすように身をとりだします。
あとはワタを取り除いて洗えばオッケーです。

これは昔、アルバイトしていた店の
親方に教わりました。
そういえば、親方はホヤが苦手でした。
地元の方でも「食べない」という人がいるので、
結構好き嫌いの分かれる食べ物だと思います。
ホヤの中に入っている水(ホヤ水)をつけて
食べてもいいですが、
私は酢が好きなので、
だいたい三杯酢で食べます。
ホヤ水を取り出したい場合は
二つある突起のうち
「+」になっているほうを
切り取り、中の水を押し出します。
突起の片方は「−」になっていて、
こちらを切るとホヤの排泄物が
出てしまいますのでご注意を。

新鮮なホヤは刺身で食べてもおいしいです。
鮮度が命の食べ物ですので、
鮮度が落ちると急に苦みや臭みがでてきて、
そうなるといくらホヤ好きでも、
おいしくない、と思います。

苦手な方も、いちど三陸で、
とれたてを食べてみてほしいと思います。