同居人と、弟夫婦と、
4人で食事に行った時のこと。
こじんまりとしたお店の2階は畳敷きで、
衝立で仕切られた4人掛けのテーブル席が2つ。
わたしたちが行ったときは
一方の客が帰ったばかりだったらしく、
皿やらコップやらが
テーブルの上に所狭しと並んでいた。
給仕についてくれたのは、
ふくよかな身体に絣の作務衣が似合う、
一生懸命な感じの男の子。
20歳になっているかどうか、という年頃で、
30代後半だったわたしたちから見たら
とにかく可愛らしい感じだった。
頬が上気していて、
言葉も動きも無駄にせかせかしている。
注文が終わって、
こちらのテーブルに飲み物や料理を
運んでくれる合間に、
隣のテーブルの食器類を片付けていく。
最終的に綺麗になったテーブルを拭いて終わり、
という段になって、
彼は勢いよくテーブルを拭くあまり、
自らチンベルを鳴らしてしまった。
その直後ハッとして、
こちらのテーブルを振り返り
「はい!!」と、ポケットから伝票を出す。
我ら4人、「いや、いやいやいや」。
そこで鳴らしたのが自分だと気づいたのか、
「あ! わ! 失礼しました!」と真っ赤に。
そのあまりの愛くるしさに
わたしたちはほのぼのした気分になったのと、
明らかにわかる彼の羞恥を
消してあげたいような気持ちになり、
「ちょうどいいから注文おねがいしまーす」と、
追加であれこれ頼んだ。
そこからなんとなく
お互いに親近感のようなものが湧き、
注文とは関係のない会話をしたりして、
とっても楽しい時間をすごして店を後にした。
弟夫婦とは今でもたまにその話をして、
あの彼はどうしているだろうと思ったりする。
ほんの数時間の邂逅が、
一生残ることもあるのだな。
(RINATARO)
4人で食事に行った時のこと。
こじんまりとしたお店の2階は畳敷きで、
衝立で仕切られた4人掛けのテーブル席が2つ。
わたしたちが行ったときは
一方の客が帰ったばかりだったらしく、
皿やらコップやらが
テーブルの上に所狭しと並んでいた。
給仕についてくれたのは、
ふくよかな身体に絣の作務衣が似合う、
一生懸命な感じの男の子。
20歳になっているかどうか、という年頃で、
30代後半だったわたしたちから見たら
とにかく可愛らしい感じだった。
頬が上気していて、
言葉も動きも無駄にせかせかしている。
注文が終わって、
こちらのテーブルに飲み物や料理を
運んでくれる合間に、
隣のテーブルの食器類を片付けていく。
最終的に綺麗になったテーブルを拭いて終わり、
という段になって、
彼は勢いよくテーブルを拭くあまり、
自らチンベルを鳴らしてしまった。
その直後ハッとして、
こちらのテーブルを振り返り
「はい!!」と、ポケットから伝票を出す。
我ら4人、「いや、いやいやいや」。
そこで鳴らしたのが自分だと気づいたのか、
「あ! わ! 失礼しました!」と真っ赤に。
そのあまりの愛くるしさに
わたしたちはほのぼのした気分になったのと、
明らかにわかる彼の羞恥を
消してあげたいような気持ちになり、
「ちょうどいいから注文おねがいしまーす」と、
追加であれこれ頼んだ。
そこからなんとなく
お互いに親近感のようなものが湧き、
注文とは関係のない会話をしたりして、
とっても楽しい時間をすごして店を後にした。
弟夫婦とは今でもたまにその話をして、
あの彼はどうしているだろうと思ったりする。
ほんの数時間の邂逅が、
一生残ることもあるのだな。
(RINATARO)
2026-07-17-FRI