-
「うわぁぁぁぁ、
うっめーー!」
そ、そんなにですか。
「思い出も込みやからね。
ふつうに、うまい」
-
田口
「うわぁ、これ、あのときに
ヒッチハイクで
車にのせてもらった人に
おごってもらったラーメン‥‥」
気分はいかがですか。
田口
「あのときはおごられる身だったから、
遠慮しなきゃダメだと
セットにできなくて。
でも、今日はセットです。
あのとき食べたかった、
念願のチャーハンセットです。
‥‥感慨深いです」
-
サービスエリアの建物に
入ろうとすると、
田口がいいました。
「‥‥ハッ!」
え、なんですか?
「ここ、ヒッチハイク企画で
来たとこや! 懐かしい!」
えーーー!
懐かしの!
◎ちなみに田口の
ヒッチハイク企画は、
こちらで読むことができます。
「田口くんのヒッチハイク」
なかなかハラハラして、
おもしろいです。
-
と、ちょうどそこに
サービスエリアの看板が。
田口
「いっていい?
いっていい?
いっていい?」
‥‥ということで、いったん休憩。
やってきました、
蓮田サービスエリアです。
「風が気持ちいいなあ」
と、ホソイ。
-
仕事の電話ブームが終わると
田口が言い出しました。
「あーー、ねむい」
「あーーー、ねむい」
「あーーーー。
あーーーー。おなかすいたっ」
-
車は北上し、
那須に少しずつ近づいています。
ただ、なぜか
運転している田口に
仕事の電話がどんどん入ります。
田口
「あー、いいです」
「あー、いいです」
「あ、それでいいと思う」
なんだ、この状況。
運転に集中する田口、
ほとんど内容を
聞いていない気がします。
-
ホソイ
「でもゴールデンガンジーってさ、
なんか不思議な名前じゃない?
とーじ君、ウソついてんじゃない?
それ、ジャージー牛だよ。
ぜったい」
もも
「(笑)そうかも‥‥
あ、いや、間違ってないみたい。
ガンジー牛っていう牛が
いるみたいですよ」
ホソイ
「あ、なるほどね。
ガンジー牛って牛がいるのね。
そっかそっか。へえ〜」
もも
「そういえば、
ほぼ日乗組員の大西さんが、
『那須の人と結婚したい』って」
ホソイ
「それさ、あてはあるの?」
もも
「ないんじゃないですか」
ホソイ
「じゃあダメだよな」
後部座席で、まことに
どうでもいい話題が
繰り広げられています。
-
もも
「そういえば(ほぼ日乗組員の)
とーじが、那須の牧場で食べた
ゴールデンガンジーソフトっていう
ソフトクリームが
めちゃくちゃおいしかったって」
ホソイ
「なに、それ、
黄色いソフトクリームってこと?」
もも
「黄色じゃないです。ゴールデン!」
ホソイ
「ゴールデンって、黄色でしょ」
もも
「ちがいますよ、ゴールド色ですよ」
ホソイ
「ももちゃん、食べたいの?」
もも
「はい、わたしぜったい食べたい!」
ホソイ
「那須、12度だぜ〜。
やってんの?」
もも
「またまたー。
きっとやってますって」
ふたりの会話、なんかおもしろいです。
-
田口
「ごめん。ごめんごめん」
と言いつつ、
まったく焦る様子はなし。
駐車場に下りると
すでにホソイが車をだして
出かけようとしてました。
‥‥早すぎる!
-
ちなみにももは、
バタバタするふたりを横目に
「まだですかねぇ〜」と
のんびり立って待っています。
荷物がひとり大きくて
「これが女子の2泊旅行ですよ!」
と言いつづけています。
ええと、
今日は『出張』です。