さて、日も沈み、
社内の面々はそれぞれの制作に
没頭しています。

気持ちのよい時間帯です。

そして、この時間になると、
もう若者ではない人たちの足もとは
このようにリラックスモードになります。

社内ですれ違って
お互いに吹き出しました
と私でございました。

とんでもなく不幸な女の歌、
最後の歌は
北原ミレイさんの
『ざんげの値打ちもない』
です。

悲しいのに気持ちいい。

さて今日は、
上柳さんの情熱で、
予定していた曲が
すべてかかりました。


「上柳さんが
　こんなに喜んでくれるんだったら
　永遠にこれをやろうかな」

みんな、こんなに
悲しい歌が好きなんですね。

「みなさん、お昼ごはんに
　あかるくチキンライスなんて
　食べてますでしょうけど、
　ほんとは、こういう歌を聞いて、
　何かを出したいんですね」

そうなのかもしれません。
ニッポン放送の２０代の
女性スタッフの方も
「これ、いい曲ですね‥‥」
と、歌がかかるたびに
おっしゃっていました。

では、また来週！

不幸な女、３曲目は
『終着駅』奥村チヨさんです。

上柳さん
「今日の曲は、
　もしカラオケに行って歌ったら
　“やめて！　ああ、次、
　それ選ぶ！？！？”
　っていう歌ばっかり。
　たまらんですね」

自分の境遇に対して
たんたんと歌う
この不幸な女の人も、
相手を責めない。
そこが、涙を誘いますね。

スタッフのかたの中にも、
口ずさむ方々のお姿が。
（私の背後にいらしゃる方が
　ものすごく歌ってらっしゃいました）
たのしいです。

藤圭子さんの『新宿の女』には、
「バカだな　だまされちゃって」
というくだりが出てきます。


「この人は、男を責めてないんですね。
　そこが悲しいんですよ」

うんうん。

そして、２曲目にかかったのは
研ナオコさんの『窓ガラス』、
中島みゆきさんの曲です。


「いっぽうこちらは、
　歌ってる女の子がちょっと強い。
　そこが‥‥また、悲しいんですよ」

増山さんが
おおきく頷かれます。

歌の中に、
「知ってるよと
　私は笑ってみせる」
というところがあります。

みんなから
「あいつは平気だろう」
と思われがちな女の人なんですね。

「これは男の気持ちとしても
　すごくわかる！！
　男だってそう思われる人間が
　いるんです！！」
上柳さんの突然の力説に、
スタジオに笑い声が響きます。

上柳さんが
「好きな歌ばっかり」
とおっしゃっていた
今日のラインナップ、
みなさま、ともに
じっくり聞こうではありませんか。


「歌謡曲は浮世絵に似ています。
　きれいな女の人のブロマイドとして
　いなかに買って帰る、
　流行りものの見本として流通する、
　そこに込められていたものが
　アートになっていった。
　ついつい盛り込まれているものが
　にじんじゃうんですね。
　不幸な歌というのは、にじむものが多い」

第１曲目
藤圭子『新宿の女』です。

さきほどもお伝えしましたが、
今日のテーマは
「とんでもなく不幸な女」です。

上柳さんは、
「今日かかる曲、
　好きな歌ばっかりです。
　あたし、これぜんぶ
　ちゃんと聞きたいです」

あたしもです。

糸井もこう言います。
「不幸を味わう、
　悲しみを噛みしめる
　ということは、
　人間にとって大切な時間なんですよ」

今日からちょっと早めの
スタートとなりまして、
糸井はスタジオに入りました。
まず、糸井の服装について
上柳さんのツッコミが入りました。
さすが、見逃さない方ですね。
増山さんも、
ディレクターのみなさんも
大受けなさってました。

つづく話題は
「昔の自分に言いたいこと」。
糸井は
「ちょっとお前そこに座れ！」
と言いたいとそうです。
またスタジオ内大受けでした。
ありがとうございます。

ニッポン放送、
本番もうすぐです。

いま、副調整室で
スタンバイしているところです。

雨がきつい今日も、
火曜日がやってくれば
ラジオです。
糸井は、代々木公園から移動して
ニッポン放送に来ています。

糸井の出番はこれまで
１４時からだったのですが、
今日から１３時半ぐらいから
スタートとなります。

控え室にて軽く打ち合わせをして、
また、のちほど。
今日のテーマは
「とんでもなく不幸な女」です。
なんだろうそのテーマ‥‥

「黄昏」チームだけではなく、
他のチーム(OHTO)も
諸事情により、
参加をしています。

ちなみに撮影場所は
代々木公園内の
WIRED CAFE〈〉FITで
ございます。
大勢でおしかけまして
すみません。

雨なもので、
大変たすかりました。